今回はJR北海道で運行されている特急おおぞらについて解説していきます。この記事では運行区間・時刻表・停車駅・お得なきっぷなどの割引・学割・安く行く方法についてまとめています。

最後には乗車記も記載していますので、実際に旅をしている気分を味わってもらえたら幸いです。

特急おおぞらとは?運行区間は?

特急おおぞらとはどんな列車でしょうか?特急おおぞらは札幌~釧路駅間を結ぶ特急列車です。道東と札幌を結ぶ足として利用されている列車です。根室本線・石勝線・千歳線・函館本線を経由して運転されます。

特急おおぞらはキハ261系・キハ283系で運転されていますが、キハ283系については2022年3月ダイヤ改正をもって定期運行を終了すると発表されています。

列車は6両編成での運転となっています。

特急おおぞらは以前は「スーパーおおぞら」という名前で運行されていた列車です。

また、並行して札幌~帯広間においては特急「とかち」が運転されていて、こちらは停車駅が少し多くなっています。

特急おおぞらの停車駅

停車駅は札幌・新札幌・南千歳・追分・新夕張・占冠・トマム・新得・十勝清水・芽室・帯広・池田・浦幌・白糠・釧路で、主要駅以外は一部の特急列車しか停車しない列車があります。

特急おおぞらの時刻表

【上り札幌発釧路行き】

特急おおぞら1号・・・札幌6時48分発→帯広9時19分着→釧路10時58分着

特急おおぞら3号・・・札幌8時51分発→帯広11時39分着→釧路13時20分着

特急おおぞら5号・・・札幌11時50分発→帯広14時17分着→釧路15時51分着

特急おおぞら7号・・・札幌14時15分発→帯広17時02分着→釧路18時39分着

特急おおぞら9号・・・札幌17時29分発→帯広20時16分着→釧路21時59分着

特急おおぞら11号・・・札幌19時39分発→帯広22時17分発→釧路23時55分着

【下り札幌発釧路行き】

特急おおぞら2号・・・釧路6時25分発→帯広7時59分着→札幌10時47分着

特急おおぞら4号・・・釧路8時21分発→帯広9時52分着→札幌12時23分着

特急おおぞら6号・・・釧路11時24分発→帯広12時56分着→札幌15時38分着

特急おおぞら8号・・・釧路13時42分発→帯広15時24分着→札幌18時03分着

特急おおぞら10号・・・釧路16時12分発→帯広17時47分着→札幌20時28分着

特急おおぞら12号・・・釧路18時59分発→帯広20時31分着→札幌22時58分着

特急おおぞらの主な区間の料金

特急おおぞらの運賃・料金をまとめました。主な区間の料金については通常期で記載しています。

区間普通車自由席普通車指定席グリーン車
札幌~帯広7260円7790円11450円
札幌~池田7700円8230円11890円
札幌~釧路9460円9990円13650円

特急おおぞらの割引・学割きっぷ

特急おおぞらの割引きっぷには次のようなきっぷがあります。

  • 乗車券往復割引きっぷ
  • えきねっとトクだ値
  • 学割きっぷ

乗車券往復割引きっぷ

乗車券往復割引きっぷは乗車券が往復で割引となっているきっぷで、「運賃のみ」で「特急料金」は入っていません。

特急券は別途購入が必要です。

札幌~釧路まで往復で11590円、帯広までで8010円となっています。(別途特急券が必要です。)

えきねっとトクだ値

インターネット限定で予約ができるえきねっとトクだ値。特急おおぞら号では40%~50%引きになるきっぷが発売されています。

発売価格は札幌市内⇔帯広で4670円、札幌市内⇔釧路までが5990円で発売されています。(当日まで発売)

座席は普通車指定席のみ発売されています。

札幌市内⇔釧路では50%引きが期間限定で発売されており、4990円で発売されています。(乗車日の13日前に購入が必要)

発売は1か月前の10時から当日の午前1時40分まで購入可能です。

学割きっぷ

学生限定の割引切符「学割」があります。運賃のみ2割b気になりますが、101km以上営業キロがあることが条件です。

札幌から釧路まで400km近くあるため適用することが出来ます。

特急おおぞらが利用できるお得なきっぷ

フリー切符

特急おおぞら自体に割引は適用されませんが、使い方によっては特急おおぞらの割引きっぷよりも安く移動できる場合があります。

移動できるきっぷとしては

  • 北海道フリーパス・・・27430円
  • ひがし北海道フリーパス(AIRDO・ANA)・・・16380円(25歳以下12680円)

予約方法

  • 予約はJRのみどりの窓口
  • 主な旅行会社の窓口
  • JR北海道の主な駅にある指定席券売機
  • インターネット予約「えきねっと」

最後に特急おおぞらの乗車記を紹介します。

特急おおぞらの乗車記

釧路駅改札口

釧路駅にやってきました。これから2022年3月で引退する振り子式特急車両283系に乗車します。

乗車するのは特急おおぞら4号です。

特急おおぞら振り子式283系に乗車 ドアはプラグドア

おおぞら外観
おおぞら プラグドア

特急おおぞら号に乗車します。振り子式の特急283系に乗車します。この車両は外側に開くプラグドアを採用しています。

特急おおぞら号普通車座席・グリーン車座席

普通席グレードアップ座席

普通車指定席の座席です。こちらはグレードアップ座席が採用されています。特急オホーツク号のキハ183系でも使用されてましたね。

特急おおぞら 自由席座席

こちらは自由席の座席です。座席に鳥が描かれているのが分かります。

特急おおぞら号グリーン車

特急おおぞら号グリーン車座席です。配列は2列+1列です。車内中央で配列が逆転しているところがあります。

釧路駅を出発 新富士駅の貨物ターミナルを通過

釧路駅を出発。進行方向右手には新富士駅の貨物ターミナルがあります。新富士という名前が付いていますが、東海道新幹線の停車駅と同じ駅名が付けられている珍しい駅です。ここで新富士を見れるとは・・・。

進行方向左手 太平洋が見える区間を走行

釧路~白糠(しらぬか)までの区間では進行方向左手に太平洋が一面見ることが出来ます。なかなか太平洋を列車内から望める区間も珍しいのではないでしょうか?

交通の難所 狩勝峠越え

道東の中心地である帯広駅を出発し、新得駅に到着しました。新得駅からは交通の難所日高山脈を越える「狩勝峠(かりかちとうげ)」に差し掛かります。

交通の難所がゆえに線路が蛇行しており、急な坂を蛇行しながら通過していきます。これだけ急こう配を蛇行して走行する区間は全国のJRでもここしかないと言っていいほど、珍しいものになりました。

狩勝峠を超えるとトマム・新夕張の順に山を越えていきます。

トマムでは観光客の人が若干乗ってきた記憶があります。

15時38分 終点の札幌に到着

15時38分。終点の札幌駅に到着です。釧路駅を出発して約4時間で到着しました。長旅でしたが、約350kmの道のりを速く移動できたので快適に過ごせました。

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