東武鉄道は2023年から新型特急スペーシア「N100系」の運行を開始すると発表しました。
従来型に設置されている東武スペーシアの個室を継承するほかラウンジが設置されるということです。
また、環境にも配慮し現行スペーシアと比較して約40%CO2排出を削減するということです。
導入両数は6両編成24両、4本が投入される予定で座席数は212席。車両の製造は日立製作所となっています。
導入路線は東武スカイツリーライン日光線・鬼怒川線の浅草~東武日光・鬼怒川温泉間で運転される予定です。
愛称については現時点では未定となっているほか、現行の東武スペーシアと同じく、JR宇都宮線・湘南新宿ラインに直通するスペーシアが運転されるのかどうかにも今後注目です。
車両概要
コンセプト
「Connect & Updatable~その人、その時と、つながり続けるスペーシア~」がこの車両のコンセプトです。
鉄道の物理的なつながりに留まらず、様々な情報やサービスを更新し提供することで、車両に乗り込んだ瞬間から、お客様それぞれにとって「自分だけの最適な日光・鬼怒川エリア」とつながることができ、幾度も同エリアを訪れたくなる特急を目指します。と東武鉄道が発表しています。
車両デザイン
現スペーシアのフォルムを現代に進化させ、デザインに取り入れました。カラーリングは日光東照宮
陽明門・唐門・御本社に塗られた「胡粉(ごふん)」の白を彷彿とさせる高貴な白をイメージし、窓枠は鹿沼に伝わる組子や、竹編み細工といった江戸の手仕事を思わせる丁寧につくられた工芸品のような
佇まいで、大切なものを包み込んでいるかのような期待を演出していると発表しています。
日光・鹿沼がある栃木県をイメージしているデザインになっていることが分かります。
座席
座席の詳細な資料は発表されていませんが、座席タイプが数種類用意されるほか、現行スペーシアにある個室も継承されるということです。
上質な空間を提供し、幾度も乗車したくなる特急を目指します。
カフェカウンター
新しいものを積極的に取り入れ、ここでしか出会えない五感で楽しむ商品などを提供するということです。新型特急でも車内のカフェコーナーが維持されるのは嬉しいと感じる方も多いのではないでしょうか?
カーボンニュートラルな運行
現スペーシアと比べ、CO2排出量を最大40%削減します。また、運行の使用電力相当分は、
全て再生可能エネルギー由来の電力に実質的に置き換え、CO2排出量を実質「ゼロ」とします。
車両性能・諸元概要
形式名
東武N100系・・・現行のスペーシア100系の後継車種としてNが付けられています。
愛称
今のところ未定とされています。ですが、詳細な相性やインテリア等は順次お知らせすると発表されています。
導入両数・編成
編成は6両固定編成となります。導入両数は24両です。合計で4本導入となります。
座席数は212席用意されるということです。
導入路線
東武スカイツリーライン・日光線・鬼怒川線です。
区間は浅草から東武日光・鬼怒川温泉間となります。
制作会社
株式会社日立製作所
その他
本特急列車運行の使用電力相当分について、東京電力エナジーパートナー㈱の
FIT 非化石証書を活用したメニューなどを使用し、CO2排出量実質「ゼロ」と
なる電力に置き換えます。
また、新型コロナウイルス感染症対策として、東武鉄道初となる高度な除菌消臭機能を有する空気清浄機等を搭載します。
現行スペーシア100系は新型特急N100系に置き換えられる?
結論から言うと現行スペーシア100系は新型特急N100系にすぐには置き換えられないということになります。今回導入される予定なのはあくまで4本のみ。これでは現行スペーシアを全編成置き換えられません。
東武鉄道の発表からも「置き換え」という記載は明記されていませんでした。もし、N100系24両4本で製造終了であれば、置き換えはないということになります。