2023年に行われるJR東日本のダイヤ改正で廃止となるスワローあかぎに乗車してきました。
また、ダイヤ改正後は一部列車で区間短縮などが行われ、高崎線特急は衰退していくという見方もできそうです。
スワローあかぎとは?
スワローあかぎとはそもそもどういった列車なのでしょうか?スワローあかぎは2014年のダイヤ改正より誕生した、全席指定席の特急列車で特急草津と比べて停車駅が多く所要時間も長いため、通勤特急という意味合いの強い列車となっています。
そんなスワローあかぎですが、2023年ダイヤ改正で縮小が予定されています。
また、名称もダイヤ改正からあかぎに統一され全席指定席に統一されるため、「スワローあかぎ」という名称自体が消滅します。(つばめのスワローと座ろうを掛けた列車だったみたいですが、英訳はちゃんとswallow serviceとなっていて、すわろうサービスではなかったみたいです。)
また、これまで7両編成で3号車がグリーン車を連結していましたが、ダイヤ改正からは全席普通席で5両編成での運転となるため、グリーン車サービスが消滅することになります。
高崎始発から本庄始発に変更される スワローあかぎ8号
今回乗車したのは高崎線特急スワローあかぎ8号上野行きです。
この列車はダイヤ改正で高崎始発ではなくなり、本庄始発に変更されるため、高崎駅であかぎ8号の表記がみられるのはこれがダイヤ改正で最後となります。
一体なぜ、高崎始発から本庄始発に変更されるのか
ダイヤ改正後はあかぎ8号として運転が継続され、列車自体は残されるスワローあかぎ8号ですが、一体なぜ、高崎始発から本庄始発に変更されたのでしょうか?
高崎から乗車してくる人はほぼいない 1両貸し切り状態に
スワローあかぎの乗車率は高崎駅発車時点で1両あたり10%前後となっており、自分が乗った号車では私ともう一人しか乗車しておらず、ほぼ貸し切り状態となっていました。
おそらくえきねっとでの案内がデフォルトで新幹線を予約するような仕組みになっているため、新幹線を利用するというチェックを外さないとそもそも予約ができないというのもあります。(あくまでプラウザ版)
新幹線に誘導されない熊谷以南から乗車率が上がる傾向に
えきねっとの仕様もあってか、乗車率が上がってくるのは熊谷・鴻巣・北本・桶川・上尾からの各駅から乗ってくる人が多かったイメージがあります。(651系引退とあって大宮駅から乗ってくる人もいましたが。)
また実際に乗った時は途中からある程度人が乗ってきたので、全体の乗車率は80%ほどでそこそこ需要のある列車となっていました。
こう言った事情から高崎駅からの利用がかなり少なくなっているという事情も考慮して本庄始発に変更されたものと思われます。
過去には廃止も スワローあかぎ8号が列車ダイヤが廃止されない理由
高崎線特急の衰退の歴史の一つになるであろう今回の高崎始発から本庄始発への区間短縮。(また1号は鴻巣行きに変更となり、もはやホームライナー鴻巣となっています。)
しかしながら、過去にはスワローあかぎの列車ダイヤが消滅したこともあります。
一体なぜ、スワローあかぎ8号は特急あかぎとしてダイヤ改正後も生き残ったのでしょうか?
理由は特急草津1号です。
スワローあかぎ8号は上野駅到着後、折り返し特急草津1号として運転されます。
そのため、特急草津1号の送り込み回送の役割を果たしている列車であることと、スワローあかぎ8号は需要がある列車であることから廃止にはならなかったものと思われます。
651系運転終了で高崎線特急グリーン車サービスも終了
元々常磐線で運転されていた651系電車ですが、この車両にはグリーン車がついていますが、ダイヤ改正からは全車普通車となり、グリーン車のサービスが終了します。
これも高崎線特急の歴史が変わる大きな転換点となります。651系の普通車でも十分な快適性があると個人的には感じましたが、グリーン車消滅が残念に感じている人もいるのではないでしょうか?
まとめ
スワローあかぎが廃止になることについてまとめると
・一部列車で区間短縮
・使用車両が651系からE257系に変更
・グリーン車サービスが終了
・本庄始発に変更は利用客の利用状況からみてやむを得ないか
・スワローあかぎ8号は特急草津1号の送り込みも兼ねているため、列車ダイヤは存続
・利用客は熊谷から先の区間で乗車率が高くなっていた傾向があった
651系引退に近づき混雑も
651系引退と、観光客が多くなっているため指定席が満席になったり、土日は自由席が混雑することなどがあるようです。
651系に乗りたい方はお早めに乗った方がいいでしょう。