JR西日本は273系やくもを登場させると発表しました。これによって現在運転されている381系国鉄形特急車両は引退することが確実となりました。

導入は2024年3月から 271系ベース?

新型車両273系やくも
JR西日本より

こちらはJR西日本が発表した新型車両273系電車のイメージ図です。特急はるかに使用されている271系とデザインが似ているような気もします。

JR西日本によりますと、現在デザインについては検討中ということで、従来の赤を基調とした配色が維持されるのかは現時点では発表されていません。

車両形式は273系特急形直流電車。投入車両数は4両編成11編成、44両が投入されます。運行区間は岡山~出雲市間です。

現在6両編成での運転もありますが、今後は4両編成・8両編成での運転が主となりそうです。

新型コロナウイルス後の輸送力減少を考えると、通常期は4両編成、繁忙期は8両編成での運転となることが予想されます。

国内初車上式制御付き自然振り子方式が導入

JR西日本は国内初車上式制御付き自然振り子方式が導入されるということです。

これは車上の曲線データと走行地点のデータを連続して照合し、適切なタイミングで車体を傾斜させるもので、特急やくもが走行する伯備線内がカーブが連続する区間ならではの装置となっています。

座席間隔も拡張 座り心地改良

特急やくもに乗車したことがある方なら分かると思いますが、普通席の座席間隔が少し狭いと感じていた方も多いのではないでしょうか?

今回導入される273系電車では座席間隔を拡大することが発表されています。

また、長時間の乗車となる特急やくも号(※)を快適に過ごせるように座り心地を改善した座席を採用するということです。

※岡山~出雲市間の所要時間は3時間15分です。

伯備線内のトンネル圏外解消へ 車内Wi-Fi、全席コンセント設置へ

これは特急やくもを利用する方にとっては朗報です。

全席コンセント設置が行われる他、車内Wi-Fiが設置されます。

特急やくもで退屈な時間は伯備線内の山奥でトンネルが連続する区間で圏外となることでしょうか。

これが車内Wi-Fi設置によって解消される可能性が出てきました。

これによって快適性が向上し、車内での過ごし方が大きく変わってくるかもしれません。

国鉄形381系は2024年以降順次引退へ リバイバル塗装を2022年から2年程度実施か

国鉄色381系やくも
JR西日本より国鉄色やくも

現在特急やくもに使用されている381系特急形車両についてですが、新型車両投入に伴い、2024年から順次引退が決まってしまった形です。

また、2022年3月が特急やくも運行開始50周年を迎えることから、懐かしい国鉄色が復活します。

運転開始は2022年3月19日㈯~で、対象列車は特急やくも8号・9号・24号・25号となっています。

おすすめの記事