今回は葛飾区・江戸川区から東京ディズニーランド・ディズニーシーに安く行ける方法について紹介していきたいと思います。
お得に利用できるバスは一体どんなバスなのでしょうか?
お得に利用できる「シャトルセブン」というバス
今回紹介するバスは「シャトルセブン」(正式名称はシャトル☆セブン 環七シャトルバスという名称もあります)という路線バスで、葛飾区の亀有駅もしくは江戸川区の小岩駅から東京ディズニーシーまでを結ぶ路線バスです。(区間便も一部であります)
このバスは環状七号線の急行バス(系統番号は亀有駅発着系統がSS08、小岩駅・一之江駅発着系統がSS07)として運転されており、通常のバスと違い急行運転をしていることが特徴です。基本的に30分間隔で運転されており、SS07とSS08が合わさる大杉第二中学校~東京ディズニーリゾート間は15分間隔になります。
他にさらに停留場を絞って新小岩駅に発着する特急バスもわずかに運転されています。(特急バスはTDR方面行きのバスのみお昼の一便を除いてシーには行かずランド止まりになります)
シャトルセブンは京成バスが運行しており、江戸川営業所に所属する車両が用いられます。
基本的に専用車両となっている長尺ノンステップバスのいすゞエルガ13台を用いて運転され、専用車両はピンク色の外観を基調として車内も木目調とブラウンの座席が基調となった専用デザインとなっていることが特徴です。
(特急バスは一般の京成バスカラーの車両が使われます)
沿線の江戸川区が主体となって運行されている路線バスですが、他の京成バスの路線バスと同じく障害者割引など京成バス利用時に割引となる制度も適用されます。
シャトルセブンの停車停留場
シャトルセブンの停車停留場は下記のようになります。
停留場名 | SS07 | SS08 | 特急 | 乗換路線 周辺施設等 |
小岩駅 | ● | | | | | JR総武線各駅停車 |
鹿本中学校 | ● | | | | | |
新小岩駅東北広場 | | | | | ● | JR総武線各駅停車 JR総武快速線(横須賀線) |
東新小岩二丁目 | | | | | ● | |
亀有駅 | | | ● | | | JR常磐線各駅停車(千代田線) |
老健青戸こはるびの里 | | | ● | | | |
青砥駅東交差点 | | | ● | | | 京成線 |
奥戸運動場 | | | ● | | | 葛飾区奥戸総合スポーツセンター |
上一色中学校前 | | | ● | ● | |
大杉第二小学校 | ● | ● | ● | |
一之江駅 | ● | ● | ↑ | 都営新宿線 |
古川親水公園 | ● | ● | レ | |
葛西駅 | ● | ● | ● | 東京メトロ東西線 |
総合レクリエーション公園 | ● | ● | レ | 総合レクリエーション公園 |
葛西臨海公園駅 | ● | ● | ● | JR京葉線 葛西臨海公園 |
東京ディズニーランド | ● | ● | ● | JR京葉線 舞浜駅(若干の徒歩移動あり) ディズニーリゾートライン 東京ディズニーランド・ステーション駅 東京ディズニーランド (新小岩発の特急バスは2便がここ止まり) |
東京ディズニーシー | ● | ● | ● | ディズニーリゾートライン 東京ディズニーシー・ステーション駅 東京ディズニーシー |
凡例 ●=停車 レ=通過 ↑=新小岩駅行きのみ停車 |=経由しない
シャトルセブンの運賃・料金
シャトルセブンについてですが、もしかしたら知らなかったという方も多いのではないでしょうか?
通常の乗り換え案内だと、舞浜駅を指定すると検索に出てこない場合が多く、亀有駅から出発する場合はJR常磐線・JR京葉線経由で片道490円かかってしまうことになり、特に家族連れで移動する場合には大きなデメリットになるでしょう。
シャトルセブンの料金についてですが、途中の亀有駅から葛西臨海公園までの区間内で乗降をする場合は220円となっています。
東京ディズニーリゾートへ行かない人は220円で乗れると思っていただければと思います。
また、ほとんど使う方はいないと思いますが、葛西臨海公園から東京ディズニーリゾートを利用する方は220円で乗車することができます。
一之江駅から東京ディズニーリゾートは320円。
亀有駅・青砥駅東交差点などのそのほかの区間は500円です。
また、急行バスですが、乗車に追加料金は必要なく乗車することができます。
シャトルセブンの乗り方
シャトルセブンの乗り方はちょっと特殊なので、ここではそれについて紹介します。
実際に乗車した時の様子を紹介しますが、普通の京成バスや周辺を走る都営バスの乗り方とは異なるので注意が必要です。
乗車する際は車両の一番前にある出入口から乗車しますが、少しこのバスは乗車の仕方が特殊で「前乗り前払い運賃申告方式」が採用されています。
先ほど説明したように降りる停留場によって料金が異なるため、まず最初に運転士さんからどこまで乗るのか聞かれます。
そしてどこで降車するのかを運転士さんに伝えた後、運転士さんが運賃の設定を終えたら運賃の精算を行うことになります。
運賃の支払いは交通系ICカード(Suica・PASMOなど)で支払うことができます。
支払ったら、空いていれば座席に座りましょう。
日中の時間帯であればそこまで混んでいないので、問題ないと思います。
ただ、平日朝は通勤で利用している人がいるほか、土日はディズニーリゾートへ行く人がいるので少々混雑していることがあります。日中でも区間などにもよりますが混むときはしっかり混みます。
また時間帯によっては環七通りが渋滞することがあり、遅延することも多々あります。
そのため混雑する時間帯に利用する方は注意が必要です。
シャトルセブン沿線の楽しみ方
実はシャトルセブンが通るところにはディズニーリゾート以外の楽しみ方もあることをご存じでしょうか?
地下鉄博物館(葛西駅下車)
シャトルセブンを使って葛西駅で降りると地下鉄博物館に行くことができます。
入り口はシャトルセブンを降りると左手にすぐ出てきます。
ここでは地下鉄の歴史や展示物が楽しめるほか、地下鉄シミュレータも4種類用意されており、中でも千代田線のシミュレータは車体が動くのでよりリアルな運転シミュレータを楽しむことができます。
入館料は大人220円です。支払いに交通系ICカードが使えます。
葛西臨海公園
沿線には葛西臨海公園という公園があります。
広さがかなり広い東京湾に面した公園で、東京都葛西臨海水族園があるほか、東京都の水上バスの発着場にもなっており、自然を体験したい方にはおすすめです。
シャトルセブンはなぜ走っているの?実は地下鉄を走らせる計画がある?
なぜ、シャトルセブンは環七通りを走っているのでしょうか?
実は環七通りの地下を走る「メトロセブン構想」があり、足立区・葛飾区・江戸川区を結ぶ地下鉄の構想があります。
文章になると長くなってしまうので、YouTubeの動画に内容をまとめています。
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
ここまでの内容についてまとめると
・シャトルセブンとは葛飾区の亀有と東京ディズニーリゾート・葛西臨海公園を結ぶ、京成バスが運行する急行バス
・鉄道で行った場合と比較して料金を安くして所要時間も短縮することが可能
・環七通りの地下を地下鉄を走らせる構想があり「メトロセブン構想」と呼ばれている
・亀有から葛西臨海公園までの料金は220円、東京ディズニーリゾートまでが500円となっている