今回は2023年10月9日に運転されたサロンカーなにわ金沢発新大阪行きに乗車してきました。

実体験として乗車してきた様子について紹介していきたいと思います。

サロンカーなにわに乗って旅をしている気分を味わえて頂けたら幸いです。

またこの記事にはPRが含まれます。

サロンカーなにわ金沢発新大阪行き乗車記

今回のツアーはクラブツーリズムから発売されていました【PR】

旅行代金は3万4800円と参加前は少し高いなと正直思いましたが、参加してみると個人的にはかなり感動し、3万4800円でも安いくらいの体験ができて大変良かったです。

ちなみにですが、今回のツアーは発売開始から3分以内で売り切れ(情報入力の時間を含めると最短で操作しても15秒くらいしか猶予がなかったと思われます。)。

自分が予約した後にサイトを確認したところ「キャンセル待ち」となっており、後で車内で分かったことですが、キャンセル待ちにかなりの人数がいたらしく、このツアーの倍率はかなり高かったと思われます。

サロンカーなにわの出発日は2023年10月9日でしたが、その前日に新大阪発金沢行きの列車が運転されるため、北陸新幹線とサンダーバードを使って福井まで乗車しました。

安いきっぷを使って行ったのですが、そちらは別の記事で紹介していきたいと思います。

福井駅に入線するサロンカーなにわ金沢行き

サロンカーなにわ福井駅 機関車側
サロンカーなにわ福井駅車両最後部側

前日の福井駅からどうしても走っている姿を撮りたかったので、撮ってみました。

福井駅にはすでに10人くらい撮り鉄の方がいました。

列車が入線前に警備が敷かれ、駅員さんがホームに上がってきました。

時刻は公表されていないはずなのですが、おおよその時刻表がTwitterに情報が出ていたので、ある程度予想するのは今回は簡単だったかもしれません。(ただ、運転停車や扉開放などは一部誤りがあったので、参考程度に)

サロンカーなにわが福井駅に到着後は、新大阪駅を出発して初めての扉開放が行われたようで、ツアーに参加していた人も大勢降りてきて、「激パ」というのはこういうことを言うんだなと実感しました。

サロンカーなにわ福井駅出発後

サロンカーなにわは福井駅で10分ほど停車すると、金沢駅に向かって発車していきました。

いよいよ明日は自分が車内から見送る番だと思うとワクワクしてきました。

サロンカーなにわ金沢発新大阪行きの当日

サロンカーなにわの金沢発新大阪行きのいよいよ当日になりました。

金沢~新大阪は特急サンダーバードを使えば2時間40分ほどで着き、普通列車での乗り継ぎでも5時間あれば大体つくにも関わらず、今回のツアーの行程はなんと6時間を超えるダイヤとなっており、北陸本線を思う存分満喫できる行程になっていました。

北鉄旧営団地下鉄日比谷線03系

車内販売がないので、北陸鉄道浅野川線に乗車し、終点の内灘駅の先にあるマックスバリュで酒とジュースとスナックを買い込みました。コンビニで買ってもよかったのですが、ホテルが10時でチェックアウトで、金沢駅で8番らーめんを食べても時間が余っていたので、こういう行動をしました。

内灘駅に結局行ってよかったなと感じていて、営団地下鉄日比谷線でかつて走っていた03系に乗車できましたし、北鉄を使っている日常生活を観察することもできました。

さて、北鉄金沢駅に戻ってきたわけですが、「クラブツーリズム鉄道部」と掲げている係の人を13時頃に受付。名前を伝えて、受付すると記念乗車証と、当日の時刻表が書かれた紙などを渡されました。(SNS非公開なので、時刻はお見せすることはできませんが。)

ツアーの参加証にも書かれていますが、「北陸新幹線敦賀延伸」でサロンカーなにわ自体が北陸本線を走るのは今回がおそらく最後ではないかと思い、今回のツアーに申し込みました。

一生の中でどれだけお金を積んだとしても、もう同じ風景、同じ車両で乗車するのはほぼ無理だと思ったからです。

特に現在の北陸本線は経営分離されてJRではなくなってしまうので、機関車列車で第三セクターに乗り入れるのはほぼ不可能だと思いますし、今回のツアーは結論から言うと一生の思い出になりました。

13時30分頃、金沢駅1番のりばに向けて移動を開始。

何人か鉄道界隈のSNSで名前を知られている方も何人か参加されていたような気がします。

金沢駅に入場。

当然ですが、今回は団体臨時列車なので、改札機ではなく、修学旅行とかで使う団体の専用口から改札に入ります。

この体験は修学旅行以来だったので、かなり特別な気分を味わえました。

そしていよいよサロンカーなにわが入線する1番のりばへと足を運びます。

サロンカーなにわ金沢駅到着

金沢駅にはツアー参加者と多くの鉄道ファンや物珍しそうに見る一般のお客さんが多く詰めかけていました。

ホームの混雑具合からもその様子が分かると思います。

いよいよサロンカーなにわに乗車 5号車の展望車から見送る

サロンカーなにわ5号車展望車金沢駅出発前

今回のツアーで幸運だったのは金沢駅発車から20分間サロンカーなにわ5号車の見学時間が設けられていたことです。

参加者によって見る時間は異なりますが、今回は運よく出発時に金沢駅から最後部の展望室に入ることができました。

サロンカーなにわ金沢駅出発シーン

13時59分。サロンカーなにわは定刻通り金沢駅を発車。多くの人に見送られて金沢駅をゆっくりと出ていきます。

ハイケンスのセレナーデと共に、車内放送が流れます。

列車は車内放送の間にも途中駅を通過していき、その駅でも大勢の鉄道ファンが集まっていました。

分かりにくいかと思いますが、この画像の駅舎には人影が見えます。肉眼で見た時は確かにそこには多くの人がいました。

中には駅舎の中でカメラを構える一般人の人も。1駅だけそういった光景があったので、鉄道ファンの方が情報を教えたのか、それとも駅員さんがサロンカーなにわの通過を放送したのか想像してしまいました。真相は分かりませんが、それくらい注目される素晴らしい列車だったのだと思います。

まるで、寝台特急のラストランに乗っているような気分を味わえました。

サロンカーなにわの展望室の時間も終わり、約5分間誰もいない展望室を撮影する時間が設けられました。

これは大変有意義なイベントで、自分ひとりで少ない時間とはいえ、占有できるわけですから貴重な体験だったと思います。

この点は今回のツアーでの満足度がすごく高かったと思います。

途中の加賀温泉・敦賀で扉開放

加賀温泉扉開放 特急サンダーバードと離合

途中の加賀温泉と敦賀駅で途中扉開放がありました。

その際すれ違う特急サンダーバードや追い越していく列車などを撮影することができました。

もう二度と見ることができない、新幹線駅と特急サンダーバードとサロンカーなにわ号の組み合わせ。

なんとも贅沢なひと時を楽しむことができました。

その他途中駅で長時間停車があった際には車内イベントなどが行われ、退屈な時間を過ごすことなく楽しませていただきました。

寝台特急カシオペア号のラウンジカーみたいな体験 1号車の展望室

サロンカーなにわ1号車展望室からの景色

今度は先頭の1号車のラウンジカーの見学時間がやってきました。

1号車は機関車のDD51の1193号機のエンジン音を聴きながら、前方の景色を楽しめました。

この場面はちょうど信号機に差し掛かる瞬間ですが、この後すぐに青→黄色→赤へと変わる瞬間を見ることができ、日没していたのでもはや「夜行列車」を体験することができ、乗ったことはないですが、カシオペア号のラウンジカーのようにいる時間を体験することができました。

ついにツアーはラスト新大阪駅に到着

いよいよサロンカーなにわのツアーも終盤にかかってきました。

京都駅に入線する際には奈良線205系と並走し、中の乗客もこちらに気づいて「何あの列車」と言わんばかりの視線を向けられていました。

京都駅にも多くの鉄道ファンが詰めかけていました。

途中で山崎駅で長時間停車。

ハイケンスのセレナーデと共に、クラブツーリズム鉄道部の大塚雅士さんの今回のツアーや非公開情報が放送されました。

京都から新大阪の区間は新快速で23分で着いてしまいますが、今回ばかりは「早く着かないでくれ」と思うくらい、できるならずっとサロンカーなにわに乗っていたいものでした。

サロンカーなにわ回送新大阪発車

しかし、無情にも新大阪駅に到着。ここでサロンカーなにわのツアーも終了です。

最後に新大阪駅を出発し回送されるサロンカーなにわをお見送り。

新大阪駅は駅員さんの注意放送が引っ切り無しに流れるほどパニック状態となっていました。

途中の沿線でも福井県警が出動していたほか、停車する各駅ではJR西日本の社員さんが安全確認のためホームに出てくるなど、かなり警備が大変だったように思います。

逆に言えばそれだけ希少価値の高い列車だったことがうかがえます。

新大阪駅をゆっくりと出発。もう一度北陸本線をサロンカーなにわで乗りたいものですが、もう乗ることはできないと思っています。

最後にサロンカーなにわ北陸本線の旅を一生の思い出にしていただいた、JR西日本社員の皆様、クラブツーリズム鉄道部の関係者のみなさま、ツアー参加者の皆様には感謝申し上げたいと思います。

これからもクラブツーリズムで魅力的なツアーがあれば参加したいと思います。

11月出発分の予約情報はこちらからどうぞ。

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