東京都江東区に本社を置く東京臨海高速鉄道株式会社は、28年にわたって活躍してきた70-000形車両の後継として、新型車両71-000形の導入を発表しました。この新しい車両は、2025年度下期に運行を開始し、2027年度上期までに全8編成80両が導入される予定です。安全性、安定性、快適性の向上を目指し、東京臨海副都心エリアの交通の未来を担うことを期待されています。
新型車両71-000形の概要
エクステリアデザインは、海や波をイメージさせるおおらかなデザインで、70-000形の特徴である丸みを帯びた形状を継承しつつ、前面上部のひさし形状を強調しています。色彩には、臨海副都心を訪れる人々に親しみを感じてもらえるよう、「優しい微笑み」をコンセプトに採用しました。側面はエメラルドブルーのグラデーションで、東京湾ウォーターフロントの美しい水辺を表現しています。
車内のイメージ図
インテリアでは、木目柄やホワイトを基調にした洗練された都市景観をイメージしたデザインが採用されています。座席はグレーとブルーのブロック柄で都会的な雰囲気を醸し出し、優先席には落ち着いた印象のピンクを基調としています。
安全面やバリアフリーも向上
安全面では、先頭車両に衝撃吸収材を設置し、車体の剛性を高めています。輸送の安定性向上のために、列車情報管理装置のシステムを最新化し、主要電気機器の二重系化を実現しています。セキュリティは、全車両に防犯カメラを搭載し、客室内には通話式の非常通報装置を設置することで強化されています。
バリアフリーにも注力し、床面高さの低減やフリースペースの設置、荷棚及び吊手の位置変更、ドアの開閉案内システムなどが導入されています。また、車内快適性の向上のために、車体幅の拡大や座席幅の拡大、大型の袖仕切りの採用、そして開放感を高める照明やディスプレイの設置、冷房能力の向上、清潔な車内環境を提供する装置の導入が行われています。