2025年1月13日23時30分配信
13日夜、宮崎県日向灘沖を震源とする強い地震が発生し、気象庁は南海トラフ地震との関連性について調査を開始した。これを受け、JR東海は東海道新幹線および在来線で運行制限を実施、一部特急列車の運休を発表した。
地震の概要と臨時情報
13日21時55分、気象庁は南海トラフ地震臨時情報(調査中)を発表。この情報は、南海トラフの想定震源域およびその周辺でマグニチュード6.8程度以上の地震が発生した場合、またはプレート境界面で通常とは異なるゆっくりすべり等が観測された場合に、大規模地震発生との関連性について調査を開始する際に発表される。
今回の地震ではマグニチュード6.9を観測している。
鉄道への影響
今回の地震を受けて、鉄道への影響も発生している。記事執筆時点で発表されているのは次の区間。
東海道新幹線
東海道新幹線(東京−新大阪間)は、安全確認のため、一部区間で徐行運転を実施。状況によっては途中駅での運転取り止めの可能性もあるとしている。
前回の南海トラフ地震巨大地震注意と判定された際は東海道新幹線で一部区間で徐行運転が発生した影響で、新幹線に遅延が発生していた。
在来線特急の運休
JR東海は2025年1月14日以降当面の間、以下の特急列車の運休を決定した:
- 特急「南紀」(名古屋−新宮間:紀勢本線)
- 特急「伊那路」(豊橋−飯田間:飯田線)
- 特急「ふじかわ」(静岡−甲府間:中央本線、東海道本線)
- 寝台特急「サンライズ瀬戸」(東京−高松間:東海道本線・山陽本線・予讃線)
- 寝台特急「サンライズ出雲」(東京−出雲市間:東海道本線・山陽本線・伯備線・山陰本線)
また、今回の列車の運休で旅行が中止となる場合、運賃・特急料金・寝台料金についてはJRの窓口などで無手数料で払い戻しを受けることができます。(公式発表はありません。詳しくはJRの窓口などにお問い合わせください。)
利用者への案内
JR東海は利用客に対し、運行情報の確認を呼びかけている。運転再開の見通しについては、地震活動の状況や線路等の安全確認の結果を踏まえて判断するとしている。また、運休や遅延に伴う振替輸送の実施についても検討中としている。
今後の対応
気象庁は引き続き地震活動を注視し、南海トラフ地震との関連性について詳細な調査を進めている。JR東海は安全を最優先に、気象庁からの情報を注視しながら、順次運転再開の判断を行うとしている。
利用客は、JR東海の公式ウェブサイトや駅の案内板、SNSなどで最新の運行情報を確認することが推奨される。また、地震活動が続く可能性があることから、余震への警戒も呼びかけられている。