今回はJR東日本で運転されている中央線・総武線の違いについて解説したいと思います。
中央線・総武線には3種類の路線があるのをご存じでしょうか。
それでは解説していきます。
※記事の上部は優しく書いており、記事の下部は鉄道ファン向けに詳しく書いています。
総武線・中央線は3種類ある?
まず、結論、総武線・中央線は3種類あると言えます。
かなりややこしいのですが、総武線からまずは解説していきましょう。
総武線は2種類
総武線とは、主に千葉駅から東京までの間を結び、主要駅のみ停車する「総武快速線」、千葉~三鷹までの各駅に停車する「中央総武各駅停車」という名称で案内されます。
この時点で総武線が2つ出てきたということは理解できましたでしょうか。
また、「総武快速線」については横須賀線と直通運転を行っていますが、東京駅を境に総武快速線、横須賀線に名称が分かれています。
中央線も2種類ある
続いて中央線についても解説していきます。
中央線についても2種類あります。中央線は東京駅から高尾駅までの区間を示しており、もう一つは先ほど紹介した中央総武各駅停車が並走して走っています。
中央線も、総武快速線と同様に「中央線快速電車」と案内されることが多いです。
中央総武各駅停車はどこで中央線と総武線で分かれる?
ここで中央総武各駅停車については千葉駅から三鷹駅までの各駅停車の列車を指すと解説しましたが、一体どこからが中央線で、総武線はどこからなのでしょうか?
明確な違いはありませんが、JR東日本で定めている「電報略号」を見ると、境界線が分かります。
電報略号とは、鉄道用語(路線名を含む)および駅名で使用されているもので、例えば中央線であれば「チウホセ」となり、総武線であれば「ソムホセ」となります。
電報略号によれば、千葉から御茶ノ水駅までの間は総武線。御茶ノ水から三鷹までの間は総武線となります。
ただ、この辺りは人によっては解釈が異なり、千葉から錦糸町までの区間は総武緩行線、錦糸町から御茶ノ水までは総武本線の支線、お茶の水から三鷹までは中央緩行線という解釈もすることができ、結論としては見方によっては区間が異なるというのが現状です。
地方へ伸びる中央線と総武線も存在する
ここまで解説してきましたが、あくまで都市部に視野を絞って解説してきました。
もう少し視野を広げてみると、中央線と総武線の概要が見えてきます。
実は正式名称で考えてみると、総武線は総武本線が正式名称で、中央線は中央本線が正式名称となっています。
総武本線とはどこからどこまで?総武線と総武本線の違いは?
総武本線はどこからどこまでなのでしょうか?
結論としては現在の総武快速線の東京~千葉の間の路線に加えて、千葉~銚子の間の総武本線を合わせた区間が総武本線となります。錦糸町から御茶ノ水の間までが総武本線支線があります。
案内上は総武本線と呼ばれる区間は都市部では呼ばれることはなく、千葉より先銚子までの区間は総武本線と呼ばれますが、それ以外の区間は総武快速線、中央総武各駅停車と呼ばれます。
中央線はどこまで?終点は名古屋?
中央線はどこまでの区間なのでしょうか?結論から言うと中央線自体は東京駅から名古屋駅までの区間となっています。
しかしながら中央線を東京~名古屋まで乗り通せる列車は存在せず、最低でも1回は乗り継ぎが必要となっています。
鉄道会社も長野県の塩尻駅を境に分かれており、塩尻から名古屋までが中央西線と呼ばれており、塩尻から東京までの区間が中央東線と呼ばれるほか、岡谷駅から辰野駅を経由して塩尻まで至る辰野支線という路線も存在します。
旅客案内上は東京~高尾までの区間が中央線快速、高尾から塩尻までの区間と塩尻から名古屋までの区間も中央本線とされています。
特急列車の紹介
ここで中央線、総武線で走っている特急列車の紹介をします。
中央線にはJR東日本管内では特急あずさ、かいじが走っている他、JR東海区間では特急しなのが運転されています。特急あずさと特急しなのは運転系統的には長野が終点の列車となっていますが、塩尻から長野間は篠ノ井線という別の路線となっています。
総武線では特急しおさい、わかしおのほか、臨時で中央線にも乗り入れる新宿さざなみ、新宿わかしおも運転されています。
まとめ
ここまで中央線と総武線の違いについてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか?
違いについて少しややこしかったと思いますが、都市部については理解できたと感じた人や中央線が名古屋までつながっていたことが意外だと感じた人もいたかもしれません。
まとめると
・都市部では中央総武線は3種類に分かれている
・地方を見てみると中央本線、総武本線も存在する
・特急列車も運転されている