JR東日本は2022年3月のダイヤ改正詳細を発表し、快速「信越」「あがの」を廃止するほか特急「しらゆき」の最終電車などを廃止し、最大約3時間の終電繰り上げを実施すると発表しました。

この記事ではJR東日本新潟エリアのダイヤ改正情報をまとめています。

たった1年で廃止 快速「信越」直江津~新潟間運転

快速「信越」は2021年3月のダイヤ改正より運行を開始した列車で、新潟~直江津までの1往復、全席指定席の快速列車として運転されていました。元々は「らくらくトレイン信越」として運転されてきました。

快速「信越」としてはわずか1年で廃止となってしまった非常に短命な列車だったと言えます。

JR東日本は廃止の理由として「利用客が減少したから」という旨の文章を掲載していました。

直江津~長岡までE129系快速列車で存続 犀潟・宮内にも停車 時刻表・停車駅は?

JR東日本は快速「信越」の廃止に合わせて普通列車で使用されているE129系車両を使用して快速列車が運転されることになりました。

時刻表・停車駅は次の通りです。

停車駅直江津犀潟柿崎柏崎来迎寺宮内長岡
時刻【長岡行き】6時13分発6時20分発6時28分発6時43分発7時03分発7時09分発7時14分発
時刻【直江津行き】22時43分着22時35分発22時27分発22時12分発21時52分発21時46分発21時41分発

【18きっぱーには悲報】快速「あがの」廃止 新潟~会津若松間運転

18きっぷを使う人のことを「18きっぱー」と呼びますが、「18きっぱー」御用達の快速「あがの」が廃止されます。

快速「あがの」は1985年から運行を開始した列車で、元々は新潟~仙台間の急行列車として運転されており、その列車を快速格下げしたことにより運行を開始した車両です。

その後、「ばんだい」と分離したことにより、現在の新潟~会津若松までの運行形態になりました。

快速「あがの」は新潟~東京・仙台間を移動する18きっぱーには使いやすい列車で、特に新潟発は快速「あがの」に乗車すれば、約15分接続で郡山行きの快速列車に接続している便利なダイヤとなっていました。

しかし、今回の快速あがの廃止で、新潟方面の列車と会津若松~郡山間の普通列車の接続が悪くなるため、場合によっては「安くて・速い」並行する高速バスへの利用の検討が必要になるかもしれません。

また、普通列車に変更となることが発表されていますが、馬下~野沢間は列車そのものを廃止するため、新潟から会津若松まで乗り通しが非常に難しくなるダイヤになると思われます。

特急しらゆきが減便に 金沢→新潟の終電が約3時間繰り上げに

特急しらゆきが減便に 金沢→新潟の終電が約3時間繰り上げに

JR東日本は今回のダイヤ改正で、特急しらゆきは減便が実施されます。廃止となるのは特急しらゆき8号(現行)、しらゆき9号です。しらゆき8号は新潟発16時24分発、しらゆき9号は上越妙高20時24分発新潟22時21分着の列車です。

このうち、しらゆき9号は新潟方面の最終の特急列車となっていましたが、運転取りやめとなることで、終電繰り上げが実施されます。これにより約3時間金沢・新潟の滞在時間が短くなることになり、観光や移動をする際には大きな影響を受ける人がいるかもしれません。

特急いなほは減車・グリーン車一部廃止 しらゆき編成で運転 秋田発着の一部を臨時列車化

JR東日本は動力費削減・利用客減少の関係で、特急いなほの定期列車の一部を現在の7両編成から5両編成に減車すると発表しました。対象となる列車は特急いなほ3号、10号です。同型車種で4両編成は「しらゆき」で使用されているE653系を使用すると思われます。

ただし、年末年始など利用が多く見込まれる場合のみ7両編成に戻すということです。

また、秋田発着の特急いなほを秋田~酒田間で臨時列車化します。(酒田~新潟は定期列車で運転)臨時列車となるのは新潟12時32分発の特急いなほ5号、秋田発13時30分発いなほ10号です。

確かに、新潟から秋田まで特急列車で乗り通す人は多くなく、新型コロナウイルス前でも、坂田~秋田間の乗客が少なかったこともあったため、区間変更はやむを得ないのではないでしょうか?

まとめ

今回のJR東日本新潟エリアのダイヤ改正をまとめると

  • 快速「信越」たった1年で廃止
  • 直江津~長岡のみ運転継続
  • 快速「あがの」廃止 新潟発会津若松まで乗り通しが困難に
  • 特急「しらゆき」が終電繰り上げ
  • 特急「いなほ」が運行区間、編成を見直し
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