京急で運行されている「エアポート急行」についてまとめてみました。エアポート急行遅い？停車駅は？運行時間帯は？それぞれの疑問を解決していきます。
エアポート急行とは？
エアポート急行とは2020年5月16日に登場した種別でそれまでは急行として運転されていました。この種別は羽田空港第１・第2ターミナルを発着する列車で、京急蒲田から逗子・葉山方面に行く列車と品川方面へ向かう列車の大きく分けて2系統が運転されています。
また、京急では運行開始直後は品川～羽田空港第１・第2ビル間の運賃は410円でしたが、並行して運転されている東京モノレールとの競争で乗客獲得のため、2020年10月1日より300円に運賃が引き下げられています。東京モノレールの浜松町～羽田空港までの運賃は500円で、200円差がついたことから所要時間が多少長くても利用する人も多くなったのではないでしょうか？
エアポート急行は他社線と直通運転
また、品川方面は京急線だけではなく、都営浅草線・京成押上線・京成本線・北総線・成田スカイアクセス線・芝山鉄道へ直通する列車も運転されています。
エアポート急行停車駅
エアポート急行の停車駅は京急線内のみ記載をします。直通先では列車によって種別が途中で変更となり複雑なため記載しません。
品川方面（品川・泉岳寺・青砥・京成高砂・印旛日本医大）
品川方面の停車駅は泉岳寺・品川・青物横丁・立会川・平和島・京急蒲田・糀谷・大鳥居・穴守稲荷・天空橋・羽田空港第3ターミナル・羽田空港第1・第2ターミナルです。
逗子・葉山方面（京急川崎・神奈川新町・金沢文庫・逗子・葉山）
逗子・葉山方面の停車駅は逗子・葉山、神武寺・六浦・金沢八景・金沢文庫・能美台・杉田・上大岡・弘明寺・井土ヶ谷・日ノ出町・横浜・京急東神奈川・神奈川新町・京急鶴見・京急川崎・京急蒲田・糀谷・大鳥居・穴守稲荷・天空橋・羽田空港第3ターミナル・羽田空港第1・第2ターミナルです。
都営浅草線・京急線直通は複雑すぎる停車駅
エアポート急行は泉岳寺から先、都営浅草線・京急線に直通しますが、かなり停車駅パターンが複雑で分かりにくくなっています。
泉岳寺まではエアポート急行として運転されてきた列車のほとんどは都営浅草線内各駅に止まりますが、一部列車は品川駅から「エアポート快特」に種別を変更し、通過駅がある列車もあります。
さらに都営浅草線から先、押上から京成押上線に直通運転を行う列車がありますが、普通列車または快速・「アクセス特急」で運転される列車があります。
このように都営浅草線内から停車駅パターンが複雑になっているのが分かります。
エアポート急行は遅い？一体なぜ？
エアポート急行は遅いと感じる方が京急を使う人で多くいるようですが、一体なぜそう思うのかについてまとめてみました。
※ここでは品川方面のみ解説しています。
停車駅が多すぎる問題
羽田空港を利用する人を中心によくエアポート急行が遅いと言われる原因の一つとして停車駅が多すぎることが問題点として挙げられます。
まず、品川を出てから、京急蒲田まで青物横丁・立会川・平和島と停車します。さらにそこから、京急空港線内各駅に止まるため、所要時間が長く感じるようです。
エアポート快特・快特が速いため、エアポート急行が遅く感じる
エアポート急行より早い種別は2つあり「快特」「エアポート快特」があります。
所要時間はエアポート急行が21分かかるのに対して、快特が15分、エアポート快特が14分となっていて、最大7分差があります。
また停車駅についても羽田空港第3ターミナル、京急蒲田（快特のみ）しか停車しないため、エアポート急行が相対的に遅くなります。
また、エアポート快特に関しては都営浅草線線内も通過駅があるため、さらにエアポート急行が遅く感じるかもしれません。（エアポート急行、快特は都営浅草線内各駅に停車）
都営浅草線・京成線から乗車の場合、東京モノレールより遅い時間帯も
時間帯としては品川駅発平日の8時～10時半までの間、土休日は7時から9時13分までの間。
この時間帯の場合は東京駅・都営浅草線・京成線（押上・青砥など）から乗車した場合でも新橋でJRと東京モノレールを乗り継いだ方が早く着く場合があります。しかも、東京モノレールも普通しか運転していない時間帯です。
このようにエアポート急行が遅いと感じる要因が3つあることが分かります。
エアポート急行の運行時間帯
エアポート急行の運行時間帯は概ね、早朝から深夜まで運転されています。
詳しい運行時間帯は次の通りです。
- 逗子・葉山発平日9時～21時まで（6時8分に1本設定あり）土休日6時29分～20時43分まで。
- 押上発平日は5時13分～22時39分まで、土休日は5時13分～23時15分まで
- 京急羽田空港第1・第2ターミナル発平日は5時23分～23時59分まで、土休日は5時23分～23時48分まで運転。
まとめ
エアポート急行についてまとめると
- エアポート急行には逗子・葉山方面と品川・泉岳寺方面の2系統が運転されている。
- 他社線である都営浅草線・京成線・北総線・成田スカイアクセス線・芝山鉄道と直通運転を行っている。
- エアポート急行は停車駅が多い等の理由から遅いと感じる場面も多い。
- 運行時間帯は始発付近から終電付近まで運転。
