「25分間停車しない」ことで有名となっているJR京葉線通勤快速とはどんな列車なのか?快速・普通・特急とはどんな違いがあるのか?武蔵野線との関わりはどうなっているのか?についてまとめてみました。

京葉線とは?歴史は?

京葉線停車駅案内

京葉線とは東京都千代田区東京駅から千葉県千葉市中央区蘇我駅を結ぶJR東日本の路線です。

京葉線の歴史ですが、1975年5月10日に貨物線として開業、その後1988年12月1日に新木場~南船橋、市川塩浜~西船橋駅間が開業。千葉港(現:千葉みなと駅)~蘇我の間で旅客運転を開始し、武蔵野線との直通運転を開始しました。しかし、この時点で開業しているのは新木場より東となっていました。

1990年3月10日は東京~新木場間が開業し、全通となり、この時から快速運転が開始した経緯があります。また、京葉線東京駅は計画が頓挫した「成田新幹線計画」で建設していた一部施設を流用していることが有名です。

開業当初は103系車両が使用されていましたが、その後205系・E233系・209系車両が導入されています。

京葉線全通当時から通勤快速は運転されていますが、当時は平日・土曜日用と休日用で停車駅が異なっていた点等、現在と異なる点もありました。

今回はその点についても触れつつ解説していきます。

京葉線の駅・読み方は?

京葉線の駅は東京(とうきょう)・八丁堀(はっちょうぼり)・越中島(えっちゅうじま)・潮見(しおみ)・新木場(しんきば)・葛西臨海公園(かさいりんかいこうえん)・舞浜(まいはま)・新浦安(しんうらやす)・市川塩浜(いちかわしおはま)・二俣新町(ふたまたしんまち)・南船橋(みなみふなばし)・新習志野(しんならしの)・海浜幕張(かいひんまくはり)・検見川浜(けみがわはま)・稲毛海岸(いなげかいがん)・千葉みなと(ちばみなと)・蘇我(そが)です。

京葉線を利用する際には基本的な情報ですので、ぜひ覚えておきたいですね。

京葉線通勤快速とは?停車駅は?

京葉線 通勤快速

京葉線通勤快速は、早朝に千葉方面から、夕方・夜には東京方面からそれぞれ運行されています。朝・夕ラッシュ時に運転されています。

京葉線の料金不要で乗車できる列車としては、最も速達性のある列車です。これにより、蘇我~東京間の所要時間短縮が行われています。

京葉線通勤快速は千葉方面から東京方面への通勤する人が乗車するほか、京葉線と並行する総武快速線が存在しますが、京葉線が東京~蘇我間のバイパスとして機能しています。

千葉方面始発の列車は外房線・内房線から運転されている列車が存在しているため、それぞれの列車ごとに停車駅、乗車時の注意点についてもまとめています。

京葉線通勤快速のトイレ設備は?蘇我~新木場間25分間ノンストップでの問題点は?

通勤快速 蘇我まで止まりませんのでご注意ください
蘇我まで止まらないことを注意喚起している案内

京葉線通勤快速等に使用される車両にはトイレの設備はついているのでしょうか?

結論、京葉線通勤快速にはトイレの設備はありません。京葉線の通勤車両にはトイレの設備が一切設置されていません。

通勤快速の列車には始発から終点まで2時間近く乗車する列車もあり、トイレ休憩もないため、過酷な乗車と感じる人もいるかもしれません。

京葉線の車両にはトイレが設置されていないため、25分間無停車となる蘇我~新木場間、外房線・内房線からの長時間乗車をする方はお腹が痛くならないように体調には注意したいですね。

【早朝】千葉方面始発東京行き 通勤快速の停車駅・時刻表

始発駅・発車時刻東京駅到着時刻途中の停車駅
【外房線】上総一ノ宮 6時32分発東京 7時47分着茂原・大網・土気・誉田・鎌取・蘇我・新木場・八丁堀
【内房線】君津 6時42分発東京7時59分着木更津・巌根(いわね)・袖ヶ浦・長浦・姉ヶ崎・五井・八幡宿・浜野・蘇我・新木場・八丁堀
【外房線】勝浦 6時25分発東京8時25分着御宿・浪花・大原・三門・長者町・太東・東浪見・上総一ノ宮・茂原・大網・土気・誉田・鎌取・新木場・八丁堀
【外房線】上総湊 6時58分発東京8時38分着佐貫町・大貫・青堀・君津・木更津・巌根・袖ヶ浦・長浦・姉ヶ崎・五井・八幡宿・浜野・蘇我・新木場・八丁堀

上総一ノ宮6時32分発、君津6時42分発、勝浦6時25分発、上総湊6時58分発の4本が運転されています。

面白いのは同じ通勤快速にも関わらず、始発駅がそれぞれ違うということです。

運転されているのは外房線始発が3本、内房線始発が1本の合計4本が運転されています。

全列車が始発駅から10両編成での運転。使用車両はE233系車両が使用されます。

【夕方・夜】東京方面始発 通勤快速の停車駅・時刻表

東京駅発車時刻終着駅・到着時刻途中の停車駅備考
【6両編成】東京駅 18時16分発勝浦 20時09分着八丁堀・新木場・蘇我・鎌取・誉田・土気・大網・茂原・上総一ノ宮・東浪見・太東・長者町・三門・大原・浪花・御宿・勝浦途中の誉田までは通勤快速成東行きと連結
【4両編成】東京駅 18時16分発成東 19時36分着八丁堀・新木場・蘇我・鎌取・誉田・土気・大網・福俵・東金・求名途中の誉田までは通勤快速勝浦行きと連結 東金線直通
東京駅 19時18分発君津 20時32分着八丁堀・新木場・蘇我・浜野・八幡宿・五井・姉ヶ崎・長浦・袖ヶ浦・巌根・木更津・君津

東京発の通勤快速は夕方・夜に合計3本運転がされ、早朝に比べると運転本数が少ないのが特徴です。少ない理由としては夕方に特急さざなみ・わかしおが運転されており、有料特急を利用してほしいという意図もありそうです。実際京葉線東京駅では特急列車を利用して帰宅する人も多いのが実情です。

また、18時16分発の通勤快速は勝浦行き・成東行きが連結した列車になっており、途中の誉田までは10両編成で運転。その後、勝浦行きは6両編成・成東行きは4両編成に分割して運転されます。

過去には土曜日も通勤快速運転・新木場駅通過も

元々京葉線開業当初は平日・土曜日も運転されていましたが、土曜日の運転は京葉線が開業した1990年から、土曜日ダイヤが休日ダイヤと同じになった1994年12月までのみの運転で、それ以降は平日のみの運転となっています。

また、実は京葉線開業当初の停車駅には新木場駅がなく、蘇我を出ると八丁堀まで止まらないというダイヤになっていました。しかし、利用者等の事情を考慮したのか、2004年10月16日ダイヤ改正から新木場駅が停車駅に追加された歴史があります。

通勤快速と特急の違いは?

通勤快速と特急列車はどう違うのか、通勤快速が通過駅が少ないため、特急に乗る意味があるのか疑問に思っている人もいるかと思います。

まずは停車駅の違いについてみてみましょう。

※便宜上、一部停車駅を省略しています。

京葉線通勤快速・特急わかしお停車駅の違いは?

駅名通勤快速特急わかしお備考
東京
八丁堀
新木場
海浜幕張一部列車が停車
蘇我特急33分(15号)、通勤快速33分
鎌取
土気
大網
茂原特急55分(15号)、通勤快速1時間11分
上総一ノ宮特急1時間3分(15号)通勤快速1時間19分
東浪見
御宿一部列車のみ直通
勝浦特急1時間35分(17号)、通勤快速1時間53分
安房小湊運転なし勝浦以降は各駅に停車。普通列車として運転。
安房鴨川運転なし特急1時間59分(21号)、通勤快速乗り継ぎ2時間50分。※ただし、乗り継ぎのため勝浦で27分待ち合わせ

特急列車と通勤快速での停車駅での違いをまとめてみました。

京葉線の特急列車には2系統あり、外房線経由の特急わかしお号、内房線経由の特急さざなみ号が運転されています。

この段落では外房線特急わかしお号との比較をしています。

通勤快速が停車する八丁堀・新木場は特急わかしおが通過する一方、海浜幕張に一部列車が停車する特徴があります。

所要時間差としては、東京~蘇我間では所要時間の差がないか、特急列車の方が遅い場合があります。所要時間に差が出てくるのは外房線に入ってからというのが特徴です。

また、運転日にも違いがあり、通勤快速は平日のみ、特急わかしお号は一部列車を除き、土休日も運転されます。

※通勤快速・特急の所要時間は東京始発の列車です。

京葉線通勤快速・房総特急さざなみ停車駅の違いは?

駅名通勤快速特急さざなみ備考
東京
八丁堀
新木場
海浜幕張特急さざなみ全列車通過
蘇我特急37分(3号)、通勤快速33分
姉ヶ崎
袖ヶ浦
木更津
君津特急1時間9分(3号)、通勤快速1時間14分

通勤快速と特急さざなみの所要時間差についてまとめてみました。特急列車が37分に対して通勤快速が33分で、特急列車の方が遅い場合があるという結論になりました。とはいえ、車両設備面ではトイレと進行方向の向きに座席があるクロスシートが特急列車にあるという違いがあります。

特急さざなみの所要時間は1時間9分となっている一方で、通勤快速1時間14分となっています。

高速バスとの競争で減便に追いやられている特急さざなみ

特急さざなみは東京~木更津・君津・館山間において、東京湾アクアラインを走行する高速バスとの競争にさらされるほか、自家用車比率の高い地域のため、列車ではなくアクアラインで移動する人も多いようです。

列車と高速バスを比較すると特急さざなみよりも君津駅に先着し、値段も安価なためこちらの方が優位に立っている状況となっています。

その結果、特急さざなみが2015年に減便され、運転区間(君津~館山間の運転取りやめ)・時間帯・減便が行われ、JR東日本の発表資料には「ご利用減少」との文字が記載されていました。

通勤快速と快速との違いは?

京葉線快速 蘇我行き
通勤快速・快速違い通勤快速快速
運転本数・時間帯平日朝夕片方向のみ運転1日7本平日・土休日日中毎時1本~4本程度運転
停車駅(蘇我まで)八丁堀・新木場のみ八丁堀・新木場・舞浜・新浦安・南船橋・海浜幕張・検見川浜・稲毛海岸・千葉みなと
行先東京・勝浦・成東・君津行きのみ東京・蘇我・上総一ノ宮・君津・勝浦・成東行き
直通列車全列車が外房線または内房線に直通京葉線完結(東京~蘇我)の列車が多い。一部が外房線または内房線に直通

通勤快速と快速の違いは何でしょうか?まとめてみました。

京葉線快速(旧京葉快速)の停車駅は?

京葉線快速の停車駅は八丁堀・新木場・舞浜・新浦安・南船橋・海浜幕張・検見川浜・稲毛海岸・千葉みなとです。

当初は武蔵野線直通列車が快速運転をしていた関係で「京葉快速」という名前が使われていました。しかし、2016年9月に武蔵野快速が廃止、武蔵野線各駅停車に変わったため、現在は「快速」表記となっています。

過去に運転されていた「武蔵野快速」快速列車・快速停車駅 歴史

過去に運転されていた京葉線快速電車についてまとめてみました。

京葉線開業当初は京葉線快速の停車駅が異なり、平日・土曜の停車駅は東京・八丁堀・新木場・舞浜・新浦安・市川塩浜・南船橋・検見川浜・稲毛海岸・蘇我になっていました。現在は海浜幕張・千葉みなとに停車していますが、開業当初は通過していました。

快速マリンドリーム・むさしのドリーム

さらに休日には快速マリンドリームが運転されており、平日に運転されていた通勤快速の代わりとして運転されていました。また、武蔵野線に直通するむさしのドリームが運転されていました。

停車駅は東京を出ると、葛西臨海公園・舞浜・新浦安・(市川塩浜はむさしのドリームのみ停車)・検見川浜・稲毛海岸・蘇我に停車し、一部列車が内房線・外房線に直通していました。通勤快速が停車する八丁堀を通過していたのが特徴でした。

京葉線普通列車(各駅停車)・武蔵野線直通列車について

京葉線 武蔵野線直通列車
普通列車の違い京葉線完結(東京~海浜幕張・蘇我間運転)京葉線東京発着 武蔵野線直通武蔵野線発着 南船橋から東に直通
停車駅京葉線各駅に停車京葉線内東京~市川塩浜に停車 武蔵野線に直通京葉線内南船橋・新習志野・海浜幕張に停車
武蔵野線直通の有無武蔵野線に直通しない武蔵野線に直通する武蔵野線に直通する

そもそも、京葉線普通列車(各駅停車)・武蔵野線直通列車についてまとめてみました。普通列車には3系統の列車が走っています。

  • 京葉線完結の普通列車(東京~海浜幕張・蘇我)
  • 東京駅発着で武蔵野線へ直通する普通列車
  • 武蔵野線発着で南船橋・新習志野・海浜幕張に直通する普通列車

京葉線普通列車(各駅停車)停車駅

東京(とうきょう)・八丁堀(はっちょうぼり)・越中島(えっちゅうじま)・潮見(しおみ)・新木場(しんきば)・葛西臨海公園(かさいりんかいこうえん)・舞浜(まいはま)・新浦安(しんうらやす)・市川塩浜(いちかわしおはま)・二俣新町(ふたまたしんまち)・南船橋(みなみふなばし)・新習志野(しんならしの)・海浜幕張(かいひんまくはり)・検見川浜(けみがわはま)・稲毛海岸(いなげかいがん)・千葉みなと(ちばみなと)・蘇我(そが)

かつては武蔵野線発着の列車に”海浜幕張行き”がなかった?

京葉線開業当初は武蔵野線から南船橋方面に直通する列車に海浜幕張行きが当時は運転されていなかった時代があります。

開業当初は南船橋・新習志野止まりとなっていて、新習志野まで運転される列車は早朝・深夜に運転される一部列車に限られていました。

しかし、2002年12月のダイヤ改正で、海浜幕張駅に新設された2・3番線の折り返し設備を利用して乗り入れを開始。現在の海浜幕張行きが運転されるようになりました。

まとめ

今までの内容を改めてまとめました。

  • 京葉線通勤快速は平日朝・夕方に片方向のみ運転
  • 通勤快速にはトイレの設備がない
  • 京葉線通勤快速と特急との所要時間は蘇我までは同じ、むしろ特急が遅い場合がある
  • 昔は運転系統が異なり、京葉快速・武蔵野快速・快速マリンドリーム等が存在した
  • 京葉線各駅停車には京葉線完結の列車と武蔵野線直通列車がある

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