京成本線という路線をご存じでしょうか?

東京都台東区京成上野駅と千葉県成田市成田空港を結ぶ路線です。

京成の路線でも大動脈に位置づけられるこの路線は原則として8両編成で運転されています。

なぜ、京成本線は開通したのか、京成”本線”となる予定だったのは実は別の路線だったことなど、特徴や歴史、停車駅、種別なども詳しく解説していきます。

京成本線とは?運行区間と運転間隔・特徴について解説

京成本線 特急車両
京成本線特急

京成本線とは東京都台東区京成上野駅と千葉県成田市成田空港を結ぶ、全長69.3kmの路線です。

東京の繁華街上野・日暮里を通り、青砥を経由し、千葉県の主要都市である市川・船橋・津田沼・佐倉・成田、そして終点には成田国際空港までを結ぶ路線です。

正式な路線名も京成本線であり、京成本線では京成3000形などが主力車両として活躍しています。

路線は京成上野から青砥、京成高砂~空港第2ビルまでは複線、青砥~京成高砂までは京成押上線との合流のため複々線、空港第2ビル~成田空港駅までは単線となっています。

運行間隔は京成上野から京成高砂までは5~10分間隔での運転。京成高砂から京成佐倉までは5分~10分間隔での運転。京成佐倉~京成成田までは10分~20分間隔での運転。京成成田~成田空港駅までは20分間隔での運転となっています。

特徴としてはJR総武快速線・JR成田線と成田・成田空港まで競合していますが、運賃の安さと本数の多さで京成を選ぶ人も多いようです。また、末端区間に行くほど優等列車が各駅停車となる特徴があります。

京成本線の乗り換え可能路線

駅名乗り換えられる路線
京成上野JR各線(山手線など)、地下鉄大江戸線(上野御徒町駅)、地下鉄銀座線
日暮里山手線・景品東北線・常磐線・日暮里舎人ライナー
町屋都電荒川線・東京メトロ千代田線
京成関屋東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線、牛田駅徒歩連絡)
青砥京成押上線
京成高砂北総線・成田スカイアクセス線方面・京成金町線
京成八幡都営新宿線・総武線各駅停車(本八幡駅)
京成津田沼京成千葉線・新京成電鉄
ユーカリが丘山万ユーカリが丘線
京成成田京成東成田線・芝山鉄道方面

京成本線の歴史

まずは京成本線の歴史について見ていきましょう。

京成本線は、1912年11月3日に京成電気軌道の第一期路線として京成本線の一部現在の京成高砂~現在の江戸川まで開業します。

実は当時は京成本線という名前はなく、押上~現江戸川・柴又間が開業します。その後1930年までに京成成田まで開業させます。

これには理由があり、当時京成は浅草乗り入れと都電乗り入れを目論んでいたことから、いわゆる「馬車軌道」が採用されており、都電と同じ線路幅1372mmの線路幅が採用されていました。しかし様々な理由から計画がとん挫。本線になる予定だった「京成押上線」は支線扱いとなってしまいます。

そこで、京成電鉄は路線免許(京成上野・日暮里~青砥間)を取得し、現在の京成本線が1933年12月10日に開業し、現在の京成本線の形が完成します。

その後、1960年に支線扱いとなっていた「京成押上線」が都営浅草線・京急線と3社乗り入れ。史上初の相互直通運転が行われることとなりました。これに伴い、1959年に長らく使用されてきた馬車軌道から標準軌(1435mm)に改軌されます。現在は京成本線押上~青砥間(一部完成済み)で高架化工事が進められています。

京成本線の種別・停車駅

京成本線の種別についてまとめました。また、一部京成押上線系統の列車もあります。

特急スカイライナー・イブニングライナー・シティーライナー

有料特急列車として運転されます。

【成田スカイアクセス線経由】・・・・特急スカイライナー

【京成本線経由】・・・特急イブニングライナー・シティーライナー

特急イブニングライナーは夕方・夜に京成成田・成田空港行きとして運転されます。

停車駅は京成上野・日暮里・青砥・京成船橋・八千代台・京成佐倉・京成成田・空港第2ビル・成田空港です。

特急シティーライナーは土休日の9時に京成成田行きが運転されています。

停車駅は京成上野、日暮里、青砥、京成船橋、京成成田です。

特急スカイライナーについてはこちらをご覧ください。

快速特急

京成本線の料金浮揚の特急列車の中で最上位の種別です。停車駅が最も少なくなっています。日中から夕方にかけて運転されます。

停車駅は京成上野、日暮里、青砥、京成高砂、京成八幡、京成船橋、京成津田沼、八千代台、勝田台、京成佐倉、京成成田です。

快速特急についてもっと知りたい方はこちら

特急・通勤特急(無料特急)

京成本線の中で2番目に速い種別です。

特急は毎日運転されており、通勤特急は平日のラッシュ時のみ運転です。

特急の停車駅は京成上野、日暮里、青砥、京成高砂、京成八幡、京成船橋、京成津田沼、勝田台、京成佐倉から先の各駅です。

通勤特急は特急の停車駅に勝田台からの各駅を追加した列車です。

特急・通勤特急についてもっと知りたい方はこちら

快速

快速は1日にわたって運転されている列車です。

停車駅は京成上野、日暮里、千住大橋、青砥、京成高砂、京成小岩、京成八幡、東中山、京成船橋、京成津田沼から先の各駅です。

快速についてもっと詳しく知りたい方はこちら

普通

京成線内各駅に止まる種別です。一部京成千原線、京成千葉線、京成東成田線、芝山鉄道線に直通する列車があります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

京成本線の歴史、運行間隔、種別について分かったのではないでしょうか。

ここまでの内容を改めてまとめると

  • 京成本線は元々京成が開業させた一部の区間に過ぎなかった
  • 本来は京成押上線が本線になる予定だった
  • 都心乗り入れのために京成上野まで開業させて現在の京成本線ができた
  • 種別は大きく分けて特急、通勤特急、快速特急、快速がある
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