【値上げ】JR各社「乗り継ぎ割引廃止2024年春」を発表東北・上越・北海道・北陸新幹線でも廃止

2023年9月22日 2023年9月22日

travellifeeditor

JR東日本、JR北海道、JR西日本、JR東海は、乗り継ぎ割引について2024年春で廃止することを発表しました。

これにより、多くの区間で特急料金の値上げが行われることになります。

乗り継ぎ割引とは？

乗り継ぎ割引とは、在来線特急と新幹線の特急券を同時購入する場合に限り、在来線特急券を半額に割り引く制度で、在来線特急券が半額になるという制度です。

これが今回2024年3月で廃止になる見込みです。

乗り継ぎ割引廃止日は？JR東海・JR西日本は決定

JR東海・JR西日本のみ乗り継ぎ割引廃止日をすでに決定しており、2024年3月16日㈯乗車分より乗り継ぎ割引の適用がなくなります。

乗り継ぎ割引が効かなくなることが決定している列車は？

乗り継ぎ割引が適用されなくなる区間について紹介していきます。

JR北海道管内

北海道新幹線⇔特急北斗などとの乗り継ぎ

JR東日本管内

東北新幹線新青森駅と上越新幹線長岡、新潟、北陸新幹線長野、直江津での乗り継ぎ割引が廃止。

東北新幹線新青森駅で特急つがるとの乗り継ぎ

上越新幹線新潟駅での特急いなほとの乗り継ぎ

上越新幹線長岡駅での特急しらゆきとの乗り継ぎ

北陸新幹線長野駅での特急しなのとの乗り継ぎ

北陸新幹線直江津駅での特急しらゆきとの乗り継ぎ

東海道新幹線新横浜～熱海っ間の新幹線停車駅と在来線特急の乗り継ぎ割引の取り扱いも廃止。

JR東海管内

JR東海道新幹線では新横浜から新大阪間の各駅での乗り継ぎ割引を廃止します。

静岡駅での特急ふじかわとの乗り継ぎ

名古屋駅での特急しなの・南紀・しらさぎとの乗り継ぎ

米原駅での特急しらさぎとの乗り継ぎ割引

JR西日本管内

特急サンダーバード・しらさぎと北陸新幹線の乗り継ぎ割引。

こちらについては指定席特急券を敦賀駅で改札を出ずに乗り継ぐ場合には軽減措置が取られる予定ですが、従来の乗り継ぎ割引と異なり、改札を出ることができなくなります。

その代わり、北陸新幹線と特急サンダーバードを利用した場合は新幹線特急料金と在来線特急料金を割引くほか指定席料金については2列車乗り継ぎでも1列車とする取り扱いが行われます。

とはいえ、大幅な値上げは避けられず、大阪～金沢が1620円の値上げとなるなど所要時間短縮効果に比べると値上げ幅が大きくなっています。（詳しくはこちらから）

また、金沢駅実施している乗り継ぎ割引については廃止となります。

新大阪・大阪、津幡、山陽新幹線相生・米原間での乗り継ぎ割引廃止。

このため、現在実施している特急くろしお、寝台特急サンライズ出雲・瀬戸号の姫路駅乗り継ぎ割引も廃止されます。

JR各社乗り継ぎ割引廃止なぜ？

JR各社は次のように乗り継ぎ割引の廃止の理由について発表しています。

・お客様のご利用状況や弊社を取り巻く経営環境の変化を踏まえ、北海道新幹線と在来線特急列車との乗継割引を廃止いたします。（JR北海道発表）

・新幹線ネットワークの拡大や、インターネット販売等の拡充による販売環境の変化により、お客さまのご利用方法が変化しています。新幹線と在来線特急列車を乗り継いだ場合に在来線特急料金等が半額となる「乗継割引」についても、ご利用するお客さまが減少していることを踏まえ、このたび取扱いを終了します。今後も、JR 東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」による便利でおトクな商品の拡充に取り組みます。（JR東日本発表）

・東海道新幹線のご乗車に際しては、約半数のお客さまに、新幹線の会員制ネット予約＆チケットレス乗車サービス「ＥＸサービス」をご利用いただくなど、ネット予約へのニーズが高まってきています。こうしたお客さまのご利用状況の変化を踏まえ、東海道新幹線と在来線特急列車とを乗り継ぐケースにおいて、新幹線は「ＥＸサービス」、そして在来線特急列車もネット予約してご乗車いただけるよう、来春、ＥＸ会員が新幹線以外の旅先でのコンテンツ等を予約いただける「ＥＸ旅先予約」にて、在来線特急列車のおトクな商品をご用意する予定です。これに伴いまして、新幹線と在来線特急列車とを乗り継いだ場合に適用される「乗継割引」を来春、廃止します。（JR東海発表）

・コロナ禍後のお客さまのご利用状況の変化やデジタル化の進展等の社会変容を踏まえ、乗継割引を終了いたします。（JR西日本発表）