JR北海道の札幌と函館を結ぶ特急北斗。今回はこの列車の料金・停車駅・割引・学割について解説します。
特急北斗とは?運行区間・所要時間は?
そもそも特急北斗とは何でしょうか?特急北斗は運行区間は札幌~函館の318.7kmを結ぶ列車で、北海道の中心地札幌から千歳線・室蘭本線・函館本線を経由して函館へ向かうルートとなっています。
所要時間は約3時間50分程度となっています。最速で3時間30分で結びます。
使用車両はキハ261系・またはキハ281系気動車が使用されています。
並行して高速バスが走っていますが、5時間40分程度かかり、2時間という圧倒的な差をつけていることから、特急北斗がいかに高速走行をしていることがお分かりいただけたかと思います。
かつては「スーパー北斗」の名称で運転されていた時期もありましたが、2020年3月14日ダイヤ改正から特急「北斗」の名前に変更されています。
特急北斗の停車駅は?
特急北斗の停車駅をまとめましたのでご覧ください。全ての北斗が停車する駅には〇、一部列車が停車する駅には△をつけています。
駅名 | 停車駅 |
札幌駅(さっぽろ) | 〇 |
新札幌駅(しんさっぽろ) | 〇 |
南千歳駅(みなみちとせ) | 〇 |
苫小牧駅(とまこまい) | 〇 |
白老駅(しらおい) | △ |
登別駅(のぼりべつ) | △ |
東室蘭駅(ひがしむろらん) | 〇 |
伊達紋別駅(だてもんべつ) | 〇 |
洞爺駅(とうや) | △ |
長万部駅(おしゃまんべ) | 〇 |
八雲駅(やくも) | 〇 |
森駅(もり) | 〇 |
大沼公園駅(おおぬまこうえん) | △ |
新函館北斗駅(しんはこだてほくと) | 〇 |
五稜郭駅(ごりょうかく) | 〇 |
函館駅(はこだて) | 〇 |
北海道新幹線に乗り換える場合には新函館北斗駅で乗り換えが必要となります。また、函館から新函館北斗駅までは17.9km離れており、連絡列車として「はこだてライナー(普通・快速列車)」が運転されています。
特急北斗の料金・運賃は?(主な区間)
特急北斗の運賃・料金については次の通りです。
区間 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
札幌~函館 | 8910円 | 9440円 | 1万3100円 |
札幌~東室蘭 | 4690円 | 5220円 | 7490円 |
札幌~伊達紋別 | 5390円 | 5920円 | 8190円 |
札幌~洞爺 | 5830円 | 6360円 | 8630円 |
特急北斗の割引切符の種類は?
割引きっぷの種類は次の通りです。
- えきねっと「トクだ値」
- 乗車券往復割引切符
- 北斗オプション特急券
- 学生割引(学生限定)
上記、4種類です。
えきねっとトクだ値
JR北海道のインターネット予約サイト「えきねっと」で発売されているのが、「トクだ値」です。
えきねっとトクだ値は当日までの申し込みで30%引き、13日前までの申し込みで40%引き(期間限定)になります。
例えば、札幌~函館まで通常9440円ですが、トクだ値30%引きで6590円、40%引きで5660円です。
この切符は乗車券と指定席特急券がセットの値段となっています。また、金額は通常期の販売額です。
乗車券往復割引切符
乗車券往復割引切符とはJR北海道の乗車券が往復で割引となるきっぷで、6日間有効のきっぷです。つまり、目的地に泊まることもできるきっぷとなっています。
特急北斗の発売区間は札幌~苫小牧・白老・登別~幌別・東室蘭~室蘭・伊達紋別・洞爺・長万部・八雲・新函館北斗~函館まで設定されています。その他新千歳空港発着のきっぷも存在します。
料金は運賃のみ割引となります。
乗車券往復割引切符の設定区間
設定区間 | 値段(往復、こども半額) |
札幌~苫小牧 | 2640円 |
札幌~白老 | 3300円 |
札幌~登別から幌別まで | 3790円 |
札幌~東室蘭から室蘭まで | 4490円 |
札幌~伊達紋別 | 5010円 |
札幌~洞爺 | 5700円 |
札幌市内~長万部 | 7090円 |
札幌市内~八雲 | 7600円 |
札幌市内~新函館北斗から函館まで | 9860円 |
新千歳空港~登別から幌別まで | 2670円 |
新千歳空港~東室蘭から室蘭まで | 3000円 |
新千歳空港~伊達紋別 | 3840円 |
新千歳空港~洞爺 | 4520円 |
苫小牧~東室蘭から室蘭まで | 2020円 |
苫小牧~新函館北斗から函館まで | 8300円 |
東室蘭から室蘭まで~新函館北斗から函館まで | 6390円 |
長万部~新函館北斗から函館まで | 3790円 |
八雲~函館まで | 2970円 |
北斗オプション特急券
北斗オプション特急券とは前述の「乗車券往復割引切符」を同時に使用・同一区間限定で利用できるお得な特急券です。特急北斗の自由席のみ乗車できます。特急すずらん号には使用できません。
ただし、大きな落とし穴があり、発売個所が限られており札幌駅での発売がないことです。
発売は伊達紋別、洞爺、長万部で、それぞれ発売箇所発着の区間のみ発売します。つまり、札幌発の場合は片道にのみ割引となります。
また有効期限は1日間です。
設定区間 | 発売額(片道こども半額) |
伊達紋別⇔札幌 | 760 |
洞爺⇔札幌 | 760 |
長万部⇔札幌 | 2070 |
長万部⇔函館 | 640 |
学生割引
学生割引は学生のみが使える割引で、JRの路線の運賃が2割引となるきっぷです。学生割引の申請は通常学校の事務室に申請をすると「学割証」がもらえるので、それをみどりの窓口へもっていくと発券してくれます。
ただし、営業キロが101キロを超える必要があり、今回の特急北斗の例だと札幌から乗車する場合は登別駅(111.7km)を超えて乗車する必要があります。
函館からの場合は長万部駅(112.3km)を超えて乗車する必要があります。
学生の方はぜひ利用したいきっぷです。
特急北斗の予約は?
予約は特急北斗の指定席・グリーン車に乗る際に必要です。自由席は予約の必要はありません。
予約・購入できる箇所は次の通りです。
- 全国のJRの駅にある「みどりの窓口」
- JR北海道の主な駅にある「指定席券売機」
- えきねっと(インターネット予約)
- 主な旅行会社の窓口
まとめ
ここまでの内容をまとめると
- 特急北斗は札幌~函館を結ぶ特急列車
- 同じ特急北斗でも停車駅が違う場合がある
- 割引切符は「トクだ値」がおすすめ
- 学生なら学生割引もおすすめ