JR東日本で発売している休日お出かけパスですが、2023年9月2日から一部指定席券売機のルールが変わったのをご存じでしょうか?

今回はルール変更に伴う、休日お出かけパスのエリア外への乗り越しについて解説していきたいと思います。

休日お出かけパスで宇都宮・高崎へ行くには乗り越し精算・事前の切符購入が必要

こちらは休日お出かけパスの範囲表です。

ギリギリ、宇都宮・高崎については範囲に含まれていないので、自治医大~宇都宮330円、神保原~高崎240円の購入または改札での清算が必要となっています。

しかしながら、2023年9月1日より指定席券売機のルールが変わり、行きのみ事前に購入できなくなりました。

そのため、旅行会社やみどりの窓口で買うなどの対策が必要となります。

とはいえ、買ったとしてもどのみち宇都宮や高崎駅の改札で待たされることになるので、事前購入するメリットはないかもしれません。

宇都宮・高崎ではすでに改札を出られないとの情報も

今回事前にきっぷが購入できなくなったことで宇都宮駅・高崎駅で有人改札に長蛇の列ができていて、改札から出られないとの情報も入ってきています。

これは事前に乗車券を買えなかった人が、精算のために長蛇の列を成していると思われます。

宇都宮・高崎で普通列車で乗り降りする際は、改札を出るのに時間がかかるようになってしまいましたので、時間に余裕をもって行動しましょう。

休日お出かけパスで新幹線に乗れない?大幅なタイムロスに

休日お出かけパスといえば、東海道新幹線を除く、上越新幹線と東北新幹線に特急券・乗車券を買い足せば乗ることができます。

しかしながら、今回障壁となるのは新幹線に乗車する際は「事前に乗車券も必要」というところです。

このため、新幹線乗車駅までに乗車券を購入する必要があります。

みどりの窓口の駅で一回降りて並ぶ必要がある

これまで指定席券売機という券売機で購入が可能でしたが、2023年9月1日から、一部区間でこれができなくなりました。

特に新幹線停車駅についてはみどりの窓口が時間帯によってはかなり混むことがあります。

混んでいると最低5分~30分程度は待たされることになるので、明らかに休日お出かけパスの乗客から時間を奪っていることになります。

みどりの窓口がJR東日本の都合で廃止された駅の利用客の人はかなり不利益を被ることになりそうです。

一体なぜ?事前に買えなくなったのか?理由は不正乗車対策?

今回指定席券売機で、休日お出かけパスのエリア外となる自治医大~宇都宮、神保原~高崎が乗れなくなってしまったのには理由があります。

2023年9月1日から、JR東日本は他駅発となる500円以下の短距離乗車券を買えなくなる設定変更を行いました。

そのため、今回の休日お出かけパスで宇都宮へ行く人や高崎に行く人が不利益を被ることになってしまいました。

理由について公式に発表されていませんが、不正乗車・キセル乗車対策だと思われます。

他駅発の近距離乗車券で不正乗車することは理論上可能で、以前は鉄道ファンが悪用して、撮影地最寄りの駅で摘発される事件も発生していました。

このため、事前に宇都宮・高崎へのエリア外購入分が買えなくなったものと思われます。

ネット上では怒りの声も

ネット上ではこれに対して怒りの声も上がっています。

「Suica版の休日お出かけパスに需要を流そうとしているのが見え見え」、「休日パスを使う意味がなくなる」「休日お出かけパスの乗り越しが面倒になる」などの声が上がっています。

今回はJR東日本の不正乗車対策と思われますが、休日お出かけパスで正当に利用しようとしている人にも大きな影響を与えそうです。

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