常磐線快速電車（常磐快速線）とは？停車駅は？特別快速とは？乗り換え路線や各駅停車との違いについて

2021年11月24日 2021年11月24日

kanzaki

常磐線快速電車とは

常磐線快速電車は、JR常磐線上野駅～取手駅間の系統の通称です。常磐線取手以北の土浦・水戸方面や上野東京ライン品川駅、成田線成田駅に直通運転しています。乗り入れ先以外の乗り換えも多くあり、東京・千葉・茨城を結ぶ重要路線です。ラインカラーは緑で、駅ナンバリングで使われる路線記号はJJです。

特急列車も運行され、茨城県、福島県浜通りへのアクセス路線として機能しています。この特急列車の中には、仙台まで直通する列車もあります。

常磐線快速電車の種別・停車駅・運行本数

常磐線快速電車の種別と停車駅、日中の一時間当たりの運行本数は以下の通りです。

快速は、一時間に6本運転され、上野、日暮里、三河島、南千住、北千住、松戸、柏、取手に停車します。うち3本が土浦・水戸・勝田まで直通する中距離列車で、この列車は、乗り換え案内などで「普通」として案内されることがありますが、上野～取手間の停車駅は、快速と同じです。このうち1本は上野東京ライン品川、新橋、東京に停車します。

また、上野発の快速のうち1本は成田線へ直通します。この列車は上野～我孫子間各駅に停まり、我孫子から成田線成田駅の間の各駅に停車します。

特別快速は、上野東京ライン品川～土浦間で一時間に1本運転され、品川、新橋、東京、上野、日暮里、北千住、松戸、柏、取手に停車し、取手から先は土浦までの各駅に停車します。

常磐快速線で運行される特急にはひたち・ときわの二種があります。日中は、それぞれ30分に一本が運行され、品川発着のものと上野発着のものがあります。

ひたち号は一日3往復を除いていわき発着で、三往復は仙台発着です。柏に停車する下り一本を除き上野・土浦または水戸の間は停車しません。

ときわ号は高萩発着、勝田発着、土浦発着のものがあります。柏に停車する列車も多く、また日暮里にも一部が停車します。柏以遠の停車駅も、ひたち号にくらべて多くなっています。

これらの特急列車は、全車指定席で、指定券と、座席未指定券があります。値段は同額で、未指定券は任意の列車の空席を利用でき、また無料で指定券に変更できます。

常磐線各駅停車との違い

北千住～取手間で並走する常磐線各駅停車（常磐緩行線）とは、この区間の快速電車停車駅すべてで乗り換えが可能です。

常磐線各駅停車は、快速電車が通過する駅にも停車します。また、北千住から東京メトロ千代田線に直通しており、千代田線を介して小田急線にも乗り入れます。

快速電車とは案内上区別されていますが、前述のとおり、快速電車の一部が「普通」と案内されることがあります。紛らわしいので、注意する必要があります。

常磐線各駅停車は、北千住、綾瀬、亀有、金町、松戸、北松戸、馬橋、新松戸、北小金、南柏、柏、北柏、我孫子、天王台、取手に停車します。快速電車が停車しない駅を利用する場合や、京成金町線（金町）・流鉄流山線（馬橋、新松戸でも乗り換え可能）・武蔵野線（新松戸）を利用する場合は、乗り換えが必要です。

常磐線快速電車の乗換駅

常磐線快速電車は他の路線に乗り換えられる駅がとても多く、大変便利な路線になっています。なお、常磐線各駅停車とは、北千住～取手間の快速停車駅すべてで乗り換え可能です。

上野では、東北・上越新幹線や、山手線、京浜東北線、宇都宮線、高崎線、また東京メトロ銀座線・日比谷線とも乗り換えられます。京成線との乗り換えも可能ですが、京成上野駅はJRの駅から離れた位置にあるので、日暮里駅のほうが便利です。

日暮里では、山手線、京浜東北線、京成本線、日暮里・舎人ライナーに乗り換えられます。

北千住は多くの路線が乗り入れており、常磐線各駅停車のほか、東京メトロ日比谷線・千代田線、東武スカイツリーライン（伊勢崎線）、つくばエクスプレスに乗り換えられます。日比谷線・つくばエクスプレスは南千住でも乗り換えられますが、横断歩道を渡っての乗り換えになります。なお、常磐線快速が2階に発着するのに対して、各駅停車のホームは、地下鉄乗り入れの都合により地下2階にあるので、所要時間は変わりますが、千代田線方面との利用では、松戸で乗り換えたほうが便利な場合があります。

松戸では新京成線に、柏駅では東武アーバンパークライン（野田線）に乗り換えられます。どちらも千葉県内の、常磐線のような放射線に対する環状線の役割を担う路線です。

我孫子では成田線に乗り換えられます。前述の直通列車のほかに、日中は一時間に一本運転される成田線内の列車もあります。

取手では、関東鉄道常総線に乗り換えられます。