今回は岡山~出雲市間で運転されている特急やくも号のパノラマグリーン車に乗ってきました。
また、今回のやくもパノラマグリーン車は実質無料で特急やくもに乗ることができました。
今回はその様子についてお伝えしていきます。
特急やくもとは?381系運転だと一部列車はパノラマグリーン車
特急やくもは岡山県の岡山駅から山陽線、伯備線、山陰線を経由して出雲市まで運転される列車で、一部車両にはグリーン車のほかに展望席付きのパノラマグリーン車が連結されている列車があります。
2023年10月現在パノラマグリーン車が連結されている列車は岡山発が先頭となり前面展望を楽しむことができるのですが、9時05分発の特急やくも5号、15時05分発の特急やくも17号、17時05分発の特急やくも21号がパノラマグリーン車が連結されている列車となっています。
また、運用上の都合で運が悪いとパノラマグリーン車とならない場合もあります。
今回は9時05分発の特急やくも5号に乗車してきました。
2024年度内には引退してしまう特急やくも号には早めに乗っておきたいところですね。
新大阪からはみずほ605号に乗車
今回の旅は東京から北陸周りで乗車したため新大阪のホテルに泊まりました。(今回の旅の詳細については関連記事で紹介しています。)
大阪は観光もせず、経由地として利用しました。
今回は新大阪駅から岡山駅まで7時50分発のみずほ605号に乗車しました。
3連休明けにも関わらず、「指定席はすべて満席となっています。自由席から指定席の変更は致しかねます」との放送が流れていました。
8時前ですが新大阪から岡山までわずか44分で到着してしまうので、この時間でも特急やくもには間に合うわけです。
今回はEX予約から予約し、通常の指定席料金よりも310円ほど安く購入。
ちなみに、EX予約は9月30日発売分から値上げされており、このためのぞみ・みずほ料金が加算されていて、以前と比較すると割引幅も縮小しています。
そのため、みずほ料金を払いたくないという方は、7時35分発のひかり531号がおすすめです。停車駅は姫路に途中停車するものの、ひかりのため追加料金がかからないのでおすすめです。
ひかりでもよかったのですが、どうせならみずほの豪華な指定席に乗車したいと思い、みずほ号で移動することにしました。
山陽新幹線からは太平洋が望むことができました。北陸新幹線からも日本海が見られたので、列島を縦断しているという気がします。
44分ほどで岡山駅に到着。まだ出発に20分ほど時間はありますが、ホームに降りることにしました。
早めに行っておくといいことあるかも 回送のやくもが停車
少し早めに行っておいてよかったと思ったのは出雲市5時27分発の特急やくも4号が岡山駅に8時34分に到着していたのですが、どうやら回送のため一度留置線に引き上げるため、停車していました。
この381系車両はスーパーやくも色での運転で、復刻塗装の車両となっており、個人的な話ではありますが、昔幼少期に乗り物探検隊というビデオで見た記憶がある列車だったので、実際に引退前に会えてよかったです。
2023年7月22日に新型車両「urara」が導入されてから徐々に国鉄岡山は崩壊しつつありますが、まだ2023年10月でも国鉄型車両がひっきりなしにやってきて、ほんとに令和なのかとタイムスリップをした気分を味わえます。
やくもが入線 湘南色とも共演
岡山駅に特急やくも5号が入線。湘南色と同時に入線してくる様子を見ることができました。この組み合わせを見ることができるのもあとわずかになるでしょう。
特急やくもパノラマグリーン車乗車記
特急やくものグリーン車は今回はちゃんとパノラマグリーン車付きの列車がやってきました。
こんな感じで運転席後ろの景色を楽しむことができます。
列車は岡山駅を発車。鉄道唱歌の電子チャイムがなりました。
岡山駅を出発するとしばらく山陽線を走ります。
倉敷駅手前で山陽本線をオーバーパスするために、高架線で分岐します。
列車は倉敷駅を出ると、伯備線に入りゆったりやくも色の特急やくもとすれ違います。
伯備線は山あいの区間が多く、山々を縫うようにして走るため、かなりの急なカーブでもかなりの速度を出して通過していきます。
この迫力が味わえるのも特急やくものパノラマグリーン車ならではでしょう。
1日3往復しかない伯備線の貨物列車とすれ違い
途中、伯備線でわずか3往復しか走っていない貨物列車ともすれ違います。
機関車にはあまり詳しくありませんがおそらくEF64だったと思います。
途中駅で特急やくも国鉄色リバイバル編成とすれ違い
途中駅で特急やくも国鉄色リバイバル編成との列車行き違いを行いました。
この風景が見れるのもあとわずかなので、大変貴重だったと思います。
途中駅で伯備線のロングレール輸送列車とのすれ違い
途中駅で伯備線を走るロングレール輸送列車だとおそらく思いますが、この列車ともすれ違い、関東ではなかなか見られない風景を見ることができました。
おそらくたぶん毎日運転されているわけではないのでたまに運転されていて、この日がたまたま運転日だったのでしょう。
機関車は2両つないでいて、レール輸送の貨物を挟むようにして連結されていました。
列車は途中の根雨駅で対向列車のやくも号とすれ違い。
雨も降ってきて前が見にくくなってきました。
天気が悪く、大山の観光案内の放送も流れていたのですが、雲に隠れてよく見えなかったので残念でした。
列車は米子駅に到着。
米子駅では運転台と逆向きに走行している気動車がいて、おそらく入換作業を行っていたと思います。
列車は松江駅に到着。出雲市まで乗っても良かったのですが、観光をしたかったので、松江で下車しました。
松江駅でやくもを見送ります。
2時間35分という長距離乗車でしたが、展望席の景色を楽しめたので、あっという間についてしまった印象がありました。
さて、今回グリーン料金を無料にしてきたということについて最後に解説したいと思います。
特急やくもグリーン車アップグレードでグリーン料金が無料に
今回グリーン車料金を無料にして、なおかつ特急料金も通常自由席だと2200円する特急料金も2090円となっており、わずかながらに安くなっています。
JR西日本にはWESTERポイントアップグレードチケットレス(グリーン)という制度があり、貯めたWESTERポイントを消費することでグリーン車へアップグレードすることができます。
これは特にJ-westカードを持つことなく、申し込み自体はできますがJ-westカードを持っていた方が圧倒的にポイントが貯まるので、個人的にはそちらの方がおすすめです。
ちなみにこれまでJ-westカードを使って新幹線や特急列車に乗ってきたので、割とポイントは溜まっていたと思います。それにやくもグリーン車へポイントを使って乗車できるのもいいと思ったのでこの区間で消費しました。
関東に住んでいるのでこのような使い方をしましたが、西日本に住んでいる方は恐らく山陽新幹線のグリーン車で使った方がコスパはいいかもしれません。
ただ、WESTERポイントを有効期限内(ポイント獲得の翌年末まで)に1000ポイント貯めるのはかなり大変なので、なかなかこういった利用をできる人は少ないと思います。
私も今年で2024年3月末で失効するポイントが625ポイントもあったので、やくもに乗ろうという気がしなかったら、おそらくイコちゃんのグッズにでも変えていたかもしれません。
ちなみに、今回乗車した岡山~松江まではギリギリ200kmを超えない区間(188㎞)となっているため、正直差額は2270円しかない(定価だと特急料金とグリーン料金で5000円)ので、グリーン料金を普通に払ってもいいかもしれません。
ちなみにJ-westカード限定のチケットレス特急券を使うとグリーン車利用でも4060円、普通車指定席が2090円で乗車することができます。
私はJ-westカードのエクスプレス会員で契約していたため、ポイントが貯まりやすく、グリーン車を無料で利用することができました。
J-westカードを使って、年会費1100円の元はかなりとれたと思うので、ぜひ関連記事を見て参考にしていただければ幸いです。
今回もご覧いただきありがとうございました。