大阪・名古屋間の移動で時間を優先するならば、わずか1時間程度で移動が可能な新幹線があります。
では、その移動をより快適にするにはどのような手段があるでしょうか。
実は大阪・名古屋間には移動中もくつろぎの時間に変えることをコンセプトとした「特急ひのとり」という特急列車が運行していて人気となっているんです。
今回はそんな「特急ひのとり」についての情報を紹介していきます。
特急ひのとりとは
![特急ひのとり](https://travellifenews.jp/wp-content/uploads/2023/01/24763226_m-1024x683.jpg)
特急ひのとりは、大阪と名古屋の間を約2時間で結ぶ新しい特急として2020年3月14日に運行を開始した列車です。
移動時間をくつろぎの時間に変える「くつろぎのアップデート」をコンセプトとしたこれまでにない特急列車となっていて、短時間での移動を目的とした新幹線とは異なるアプローチが人気を集めています。
公益財団法人日本デザイン振興会の「グッドデザイン賞」や鉄道友の会が選ぶ「第64回ブルーリボン賞」を受賞するなど、その車両自体も高い評価を受けています。
特急ひのとりのプレミアムシートとは
特急ひのとりには一般車両と、プレミアムシートが設置されたプレミアム車両の2種類の車両が用意されています。
先頭と最後尾の車両がプレミアム車両、そのほかの車両が一般車両です。
移動時間をくつろぎに変えるコンセプトを持った特急ひのとりでは、一般車両でも新幹線のグリーン車レベルと同等と言える快適さですが、プレミアムシートはそのさらに上の飛行機のファーストクラスや新幹線のグランクラス並みの高級感を持った特別な座席です。
プレミアムシートの特徴
プレミアムシートには、以下のような特徴があります。
- 前後130cmのゆったりした座席間隔
- 本革仕様で座り心地抜群のシート
- 後部座席を気にする必要のないバックシェルタイプのリクライニング
- 揺れをまったく感じさせないフルアクティブサスペンションの車両
プレミアムシートは1列+2列の3列構成で、前後の座席間隔は130cmと国内でも最大級の非常にゆったりとした設計になっています。
座席が後ろに倒れていかないバックシェルタイプのリクライニングも採用されていて、電車での旅行中にどうしても気を遣ってしまう後ろの席のことを意識することなく、思う存分にシートをリクライニングすることが可能です。
リクライニングや窓のカーテンなどは、全自動となっていることも特別感を演出しています。
また、車両には揺れを軽減するフルアクティブサスペンションが採用されているため、移動中もほとんど揺れを感じることのない快適な乗り心地も実現されています。
プレミアムシートのおすすめ座席
プレミアムシートはすべての座席が快適な旅を約束させる特別なものになっていますが、その中でも特におすすめ座席と言える席があります。
結論から言うと、プレミアムシートの中でも最前列の座席が最もおすすめ座席となります。
特急ひのとりのプレミアムシートは、見晴らしをよくするために運転席よりも座席の位置が高いハイデッカー仕様になっていて、どの席からでも景色がよく見えるよう配慮されていますが、最前列に座った場合は運転席越しにフロントガラスからの景色も楽しむことができるんです。
前から次々と迫ってくる景観を見られるのは、最前列座席だけの特権です。
最前列座席は大人気で予約もすぐに完売してしまいますので、乗車予定が決まったらすぐに予約することをおすすめします。
特急ひのとりの予約方法と料金
ここでは特急ひのとりの予約方法や、停車駅や料金などを紹介します。
特急ひのとりの予約方法
特急ひのとりは以下の方法で予約することができます。
- 近鉄電車 インターネット予約・発売サービスの利用
近鉄電車が運営するインターネットでの予約サイトからの購入は、窓口や券売機に並ぶ必要がなくスマートフォンさえあればチケットレスで乗車可能な便利な購入方法です。
チケットの変更も3回までなら無料で変更ができたり、ポイント還元の制度もあるため、おすすめの購入方法となっています。
なお購入できるのは特急券のみなので、乗車券は個別に購入するかICカードを利用するなど、別途用意する必要があるのでご注意ください。
- 近鉄駅窓口での購入
特急ひのとりの予約は近鉄主要駅の特急券窓口で、乗車日の1か月前の10時30分より購入することが可能です。
窓口では駅員さんから直接購入することができるため、インターネットの操作になれていない方や会員登録が面倒な方にはおすすめの購入方法です。
- 旅行会社経由での購入
主要な旅行代理店でも特急ひのとりのチケットを予約・購入することができます。
ツアーなどに組み込まれていてお得な値段になっていることも多いので、移動先での観光や宿泊などを考えている方は旅行代理店をチェックしてみてください。
特急ひのとりの料金
特急ひのとりの停車駅と、大阪難波から乗車した場合の料金を一覧にまとめました。
停車駅 | 乗車券料金 | 特急券(一般車両) | 特急券(プレミアム車両) |
---|---|---|---|
大阪難波 | ー | ー | ー |
大阪上本町 | 160 | 620 | 820 |
鶴橋 | 210 | 620 | 820 |
大和八木 | 640 | 620 | 820 |
津 | 1,720 | 1,540 | 1,940 |
白子 | 1,830 | 1,540 | 1,940 |
近鉄四日市 | 2,050 | 1,840 | 2,440 |
桑名 | 2,160 | 1,840 | 2,440 |
近鉄名古屋 | 2,410 | 2,130 | 2,830 |
特急ひのとりに乗車するには、乗車券の料金に加えて一般車両またはプレミアム車両の特急料金を加算する必要があります。
例えば、大阪難波から近鉄名古屋までプレミアム車両に乗車する場合は、乗車券2,410円+特急料金2,830円の合計5,240円が必要な料金となります。
同区間で新幹線を利用した場合は指定席で6,680円、自由席でも5,940円となりますので、特急ひのとりを利用すれば割安で快適な移動が可能です。
まとめ
特急ひのとりのプレミアムシートの情報や、予約方法・料金などを紹介しました。
内容をまとめると
- 特急ひのとりには一般車両とプレミアム車両がある
- プレミアムシートは飛行機のファーストクラスのような特別感を持った座席
- 特に最前列は運転席越しに見られる景観が人気で予約必至
- 予約・購入はインターネットや窓口、旅行会社などから可能
- 運賃は大阪~名古屋間で5,240円と新幹線より割安